2014年04月30日

【昨夜のカレー、明日のパン】木皿泉




ムムム
パワースポット
山ガール
虎尾
魔法のカード
夕子
男子会
一樹

著者は夫婦脚本家として知られる和泉努と鹿年季子という方。
「ドラえもん」の藤子不二雄のような二人三脚作家らしい。
そして本作が、はじめての小説だとのこと。

物語の舞台は寺山家。
そこに気象予報士の連太郎とその息子一樹の嫁であるテツコが暮らしている。
しかし、息子一樹は既に故人である。
普通であれば、一樹の死後、テツコは家を出るだろう。
しかし、なぜかそのまま同居を続けている。
連太郎を「ギフ」と呼ぶ不思議な同居生活である。

物語は二人を中心に、二人を取り巻く人々との交流を描く形で進んでいく。
一家の隣人で、元航空会社の客室乗務員をしていた小田宝。
テツコの同僚で、テツコにプロポーズする岩井。
一樹の従兄弟で、一樹の死後、愛車を譲り受けた虎尾。
そして既に亡くなっているギフの妻夕子と一樹。

彼ら彼女らの交流が、ほんわかとした雰囲気で描かれていく。
各章それぞれ主人公が異なり、それぞれがギフとテツコと関わっていく。
どの話ものんびりしていて、独特の雰囲気が漂っている。
決してストーリーを追うような物語ではなく、それぞれの章で何かを感じる物語であると言える。

焦らずゆっくり生きて、今この瞬間を楽しもうよというメッセージのようなものを感じる。
「オレ、くたくたになるまで生きるわ」とギフが語る。
その言葉が何となく心に残る。
静かな気分で読むと、のんびりした気分になれるかもしれない一冊である・・・

    
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2014年04月29日

【エンジェルフライト】佐々涼子



遺体ビジネス
取材の発端
死を扱う会社
遺族
新入社員
「国際霊柩送還」とはなにか
創業者
ドライバー
取材者
二代目

親父
忘れ去られるべき人
おわりに

タイトルにある「エンジェル・フライト」であるが、エンジェルは天使、すなわちここでは亡くなった方の事、そしてフライトは正確には“Freight”=運送の事。
つまり、「亡くなった方を運ぶ業務」、それも国際間のそれを指している。
別名「国際霊柩送還」と言っているが、海外で亡くなった日本人の遺体を受け入れ、国内で亡くなった外国人を母国に送る業務である。
これはそんな業務を専門とするエアハース・インターナショナル株式会社を取材した本である。

多くの日本人が海外に出かけている現在、不幸ながら現地で亡くなる方も多い。
通常、現地で確認・解剖等が行われ、そして航空貨物として帰国する事になる。
しかし、遺体は航空機内の気圧変化によって損傷する事がある。
エアハースは、そんな遺体を修復し、遺族の元へと届ける。
実は、エアハースが事業を開始するまでは、そうした専門家がいなかったのだという。

著者はフリーライター。
ふとしたきっかけでエアハースの事を知り、そして取材を始めたという。
創業者で会長の山科昌美、共同創業者で社長の木村利惠、社長子息の木村利幸、新入社員の川崎慎太郎、ドライバー兼アシスタントの古箭厚志、エアハースに遺体を運んでもらった遺族等々の人々が取材対象となり、そしてその仕事振りが描かれていく。

国際霊柩送還の現場など非日常的な現場に、普通の人たちは縁がない。
それはそれでありがたい事であるが、それゆえに未知の世界でもある。
現場にまつわるさまざまな様子が伺えるのが、この本の特徴。
それがこの本の意義と言える。

仕事なのだから当然商売なわけで、そこには「いったい、いくらかかるのだろう?」という興味も湧いてくる。
しかしそこは「死を扱う」商売。
ここで明らかにされていないのは、取り上げにくさもあるのかもしれない。
ただ、第三者のライターが書いているからこそ、取り上げてほしかったという気もする。
ちなみに、場所によっては現地でかなり取られるらしいので、海外へ行く時は保険が必要であるという事は、きちんと紹介されている。

遺体を搬送するには時間がかかる。
国境をまたぐ場合は、当然それなりの時間がかかる。
遺体は刻一刻と腐敗するわけで、そのため「エンバーミング」という保存処置が必要となる。
アメリカは、その歴史からこの技術に優れ、アメリカから送還されて来る遺体は状態が良いのだと言う。

そんな事情も初めて知る。
家族が見ても大丈夫なように遺体を修復する様子が描かれるが、やる人は大変だと思う。
そんな現場の実情や、エアハースの人たちの仕事振り。
頭の下がる思いがする。

著者が興味を持って本にしてくれたおかげで、こんな仕事もあるのだと知る事ができたのだが、それで十分。
残念ながら、決してお世話になりたくない。
見知らぬ世の中の事を知るのに良い一冊である・・・

    
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2014年04月26日

【64】横山秀夫



著者は、刑事モノが得意というイメージのある横山秀夫。
「真相」、「震度0」などの著作を過去に読んだ事があるが、これはその最新作。
舞台は「震度0」と同じく地方の警察署。
主人公は、その中の広報官である。

警察官が主人公となると、「事件を捜査し、犯人を検挙する」というイメージを持つが、広報官はマスコミが相手。
事件を捜査する刑事部と、広報など後方部門を担当する警務部との対立が背景として描かれる。
外部からは窺い知れない警察内部での対立。
前半は、そんな“裏事情”が語られていく。

主人公の三上は、もともとは刑事として腕を振るったが、異動で広報官に任命される。
本人は、刑事部に未練がある。
広報官はマスコミ発表などの際に、警察の代表として全面に出る。
しかし、「すべて知りたいマスコミ」と「教えたくない警察」とでは、利害が対立する。
刑事部も情報提供を惜しむ。
そんな中で、三上は現状を打破すべく、開かれた広報の確立に励んでいる。

家庭では一人娘が家出し、警察官の娘として全国の警察に捜査をしてもらっているが、それが弱みとなって、キャリアの上司に強く意見を言えないでいる。
そして発生したひき逃げ事件。
加害者の名前を公表するか否かで、三上は己の信念と上司の指示とが相反し、地元マスコミとの不本意な対立を招く。

そんな中で、昭和64年に地元で発生した少女誘拐殺人事件、警察内部での符牒「64(ロクヨン)」の激励を兼ねて、長官の視察が発表となる。
長官のぶら下がり取材を手配する様命じられる三上だが、地元マスコミはひき逃げ事件の匿名問題を巡って取材ボイコットを宣言する。
窮地に立たされる三上・・・

普通の警察小説とは、だいぶ雰囲気が違う。
本庁と所轄の対立は、あちこちで語られているが、ここではさらに刑事部と警務部との対立も描かれる。
そして後半のクライマックスでは、やっぱり刑事モノらしく“事件”が起きる。

初めは毛色の違う刑事モノとして読んでいたが、後半は手に汗握る展開。
二転三転するストーリー。
前半に散りばめられたピースが一つ一つ組み合わされていく展開に、一気に引き込まれてしまう。
後半は、「やめられない止まらない」状態となる。

作家は、つくづくよく考えると思う。
今までの警察小説とは異なるものの、本質を押さえた上で別の魅力を引き出している。
本好きの友人たちに勧めている一冊である・・・


posted by HH at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 長編ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月22日

【勇気の科学】ロバート・ビスワス=ディーナー



The Courage Quotient / How science can make you braver

Introduction 一歩を踏み出すための科学
第1章 自分の勇気指数を知る
第2章 勇気を測定する
第3章 感情のシーソーに乗る
第4章 魔術的な思考を活用する
第5章 権威に抵抗する
第6章 傍観者にならない
第7章 あえて失敗する
第8章 実験室を出て、現実の世界へ

「○○の科学」と題する本は、最近一種のブームみたいなところがある。
この本は、原題にもある通り、勇気について書かれた本。
原題だと「勇気指数」とでも訳すのだろうか。
ただ内容的には、「勇気」についていろいろな角度から分析がなされているので、まぁ邦題通りと言ってもいいかもしれない。

そんな勇気であるが、それは決して神秘的なものではなく、一般の人々にも当てはまるよう定義し、理解できるものだと言う。
そしてそれは充実した人生を送る上で、大きな価値を持つ。
例えば「困難に立ち向かう」とか、「他者を助ける」などという行為にも見られるものである。

さらに「勇気」は習得する事ができ、訓練によって高める事もできる。
そのプロセスには「恐怖のコントロール」と「行動意志を高める」とがあり、まず「認識する事」が、勇気のを高める第一歩だとする。
何となくわからないでもないが、このあたりは「言葉遊び」のような気がしてしまう。

勇気は科学的に解明できるとし、背景には文化が重要な位置を占め、その文化は「尊厳、名誉、面子」のいずれかを重視するものである。
ちなみに、日本は「面子」を重視する文化であり、この文化では、「自分が他者の目にどう映るか」が重要とされる。
言われてみればそうなのかもしれない。

勇気が必要とされる前提として、「恐怖」がある。
恐怖は人間が自己防衛するための本能的な反応であるがゆえ、消し去る事はできない。
ゆえにうまく利用したり、利己的な思考から離れ他者からの目を意識したりする事から克服できたりする。
「恐怖」を「怒り」に置き換えるという手もある。
また社会的責任から、普段なら躊躇するような場面でも行動できたりする事もある。

等々、確かにあれこれとよく分析されている。
そうして一冊の本に仕上げているわけで、さすがなのだと思うが、どうも何か物足りない。
それはたぶん、「感動」がないからなような気がする。
勇気とは、他者に感動を与える行為だと思う。
ただ冷静に分析されても、そこに感動はない。
それが何となく、この本に面白味を感じなかったところかもしれない。

冒頭に、「本書をユナイテッド航空93便の勇気ある乗客に捧げる」とある。
93便の乗客たちが、いかに勇気ある行動を取ったのか、それを詳細に描くだけでも「勇気」とは何なのかが伝わるような気がする。
ただそれだけであり、その他の部分はどうもという感じだ。
カレーライスの美味しさを淡々と言葉で説明されたように、
「わかるんだけど、肝心なところが伝わり切れない」
そんなもどかしさを感じた一冊である・・・

posted by HH at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 教科書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月19日

【ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話をしよう】マイケル・サンデル



中国 北京
インド ジャイプル
ブラジル サンパウロ
韓国 ソウル
「これからの復興の話をしよう」東北大特別授業

「これからの正義の話をしよう」ですっかり気に入ったマイケル・サンデル教授の授業版である。
すでにこのタイプでは、 「ハーバード白熱教室」があるが、内容的にはどうだろうと思う。

「これからの正義の話をしよう」は初めから書籍として書かれているせいか、まとまっているが、こちらは実際の講義のいわば“ダイジェスト版”。
そのせいか、物足りなさが付きまとう。

そして各国での講義とはいうものの、テーマは同じ。
「大雪のあとの雪かきシャベルの値上げはフェア?」というテーマが冒頭にくる。
そして、「災害時の飲料水値上げは不当?」と続き、「ダフ屋の行為は認められるか?」「成績アップのための現金報酬はOKか?」となる。
このあたりの内容は、 「それをお金で買いますか」と重なる。

新しいテーマでの議論というよりも、それまでのテーマを引っ提げて、世界各国を回ったというべき内容となっている。
お金を巡る価値観は確かにいろいろとある。
ダフ屋行為にしても、それを良しとする意見、批判する意見どちらにも理がある。
それぞれの意見には、その人のバックボーンとなる文化の影響もあるかと思う。
日本人的には、「災害時に飲料水の値上げ」をする行為は、唾棄すべき行為と写るだろう。

「親に子供の性別を選ぶ権利はあるか?」という議論は、特に文化が色濃く表れる。
一人っ子政策の中国では、やっぱり男の子を望む親が多いと言うし、レイプ事件が社会問題となっているインドでも同様らしい。
しかし、日本では江戸時代ならいざ知らず、現代では「男の子」信仰はそれほどないだろう。

「お金を払って優先的に医師の診察を受ける」となると、日本では批判的に取られるだろう。
もともと平等社会の我が国ゆえ、医療など「命」に関わることに「経済理論」を持ち込むと“炎上”する事になる。
だが、考え方を変えると、医療保険も「割り込み行為」に他ならず、思わず考え込んでしまう。

韓国ならではの徴兵制度免除の是非、寄付金によって大学の入学資格を認める事の是非。
いつのまにか自分でも考えてしまう。
残念ながら、紙面の関係か、参加者のディスカッションはどれもすぐ終わってしまう。
問題提起の意味としてはいいと思うが、その場の雰囲気を味わうには物足りない。
ただ、「考える材料」としては、相変わらず意味のある一冊。

本を読むだけではなく、何か自分でもテーマを見つけて、あれこれ考えてみたくなる。
そんな一冊である・・・


posted by HH at 22:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 人生・哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月13日

【オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史1】オリバー・ストーン&ピーター・カズニック



序章  帝国のルーツ−「戦争はあこぎな商売」
第1章 第一次世界大戦−ウィルソンvsレーニン
第2章 ニュー・ディール−「私は彼らの憎しみを喜んで受け入れる」
第3章 第二次世界大戦−誰がドイツを打ち破ったのか?
第4章 原子爆弾−凡人の悲劇

オリバー・ストーンと言えば、映画『プラトーン』の印象がいまだに強いが、アメリカが抱える暗部を描きだす監督というイメージはずっとつきまとうのかもしれない。
そんな映画監督が、「アメリカ史を語る」となると、当然そのイメージの延長上に考えてしまう。
そしてこの本は、まさにそのイメージ通りの一冊となっている。

冒頭、「アメリカは史上例のない強大な力をふるって他を圧倒し、〜その道のりは誇るべき成果と忌まわしき幻滅の歴史でもある」とし、「これから本書で探っていくのはほかでもないこの幻滅の歴史、つまりアメリカ史の暗部である」とずばり語っている。
「歴史は勝者によって作られる」という原則からすると、自己否定となる試みなわけで、まさにオリバー・ストーンの真骨頂なのかもしれない。

かつての世界大戦は、列強の「帝国主義」の衝突で引き起こされたものである。
アメリカもれっきとした「帝国」なのであるが、それがわかりにくいのは、アメリカがイギリスやフランスなどの「植民地帝国」とは異なる「軍事基地帝国」だからだという。
これは現在でも、国連加盟国190ヶ国のうち132ヶ国に米軍が何らかの形で駐留しているという驚くべき事実を見れば、十分当てはまる事がわかる。

そんな「帝国」をルーツから掘り起こし、まず第一次世界大戦に焦点があてられる。
第一次世界大戦では、毒ガスが使われるという出来事があり、悲惨な結果をもたらした。
アメリカは地球上で最大の毒ガス工場を建設し、大戦が長引けば、1919年の攻撃では化学兵器の使用が中心になっていたという。
その後の化学兵器使用を禁止したジュネーブ議定書もアメリカは批准しなかった。

ドイツの賠償金はモルガン家の利益へと繋がり、軍需産業が振興する。
第一次世界大戦時より、アメリカ企業はドイツの潜水艦設計に協力する。
のちのナチスドイツにも協力していく。
ヘンリー・フォードの著作はナチスの手本となり、優生学はユダヤ人迫害の理論となる。

やがて日本と開戦し、ナチスドイツの降伏とともに、連合国は戦後体制を探る動きになる。
すでに瀕死の状態だった日本が、ソ連を通じた和平工作をしている事をアメリカは掴み、「国体維持」こそ保証すれば日本は降伏すると確証を持つ。
そして平行して進む原爆開発。

日本を降伏させるのに原爆の使用は不必要という意見もあったが、ソ連に対する威嚇として原爆の使用が決定される。
既にその前に徹底した空爆で、大勢の一般市民を殺傷していたが、その根底にあったのは人種差別。
アメリカ国内でも、日系人は財産を没収され収容所へと送られる。

原爆の使用により日本は降伏を早め、結果として本土決戦による米軍の被害を減らしたと語られる事もあるが、むしろその使用はソ連に対するけん制であった。
だが、日本の首脳部に降伏を決意させたのは、原爆ではなく「ソ連の参戦」だったという皮肉。
原爆の被害情報は遅く、和平工作の頼みとしていたソ連参戦の衝撃の方が大きかったのだという。

伏線として、トルーマンとウォレスの副大統領候補を巡る動きが解説される。
さまざまな思惑から、「無難な」トルーマンとなったが、「植民地の解放」「ソ連との対立回避」を主張していたウォレスが副大統領になっていたら、(ルーズベルトの死によって大統領となり)その後どうなっていたかと本書は結ぶ。

アメリカの歴史に焦点が当てられているせいか、南京大虐殺の被害者20〜30万人等、他国の歴史については正確さを欠いているところはある。
されどそうした部分に拘らずに読んでみると、「勝者の歴史」に慣れてしまった人には目新しいかもしれない。

世界のどの国でも国益の下で決定がなされ、行動される。
暗部があるからと言って、それはどこの国にも当てはまる事。
ただそうした事実が、書籍と言う形で出てくるところもアメリカの良さかもしれない。
まだ続きがあるようなので、手にしてみたいと思うシリーズである。


 
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2014年04月10日

【「自分年金」はこの3つの銘柄で作りなさい】北浜流一郎



PART 1 アベノミクス相場で儲けられなければ株はやめた方がよい
PART 2 株で儲かるかどうかはタイミング次第
PART 3 株式投資は資金管理が命だ

著者は株式投資の指南家(株プロセレクターと名乗っているようである)。
「株で自分年金作り」をテーマにメルマガも発行しているが、これは同じテーマで書かれた一冊である。

まず冒頭で、「自分は株式投資というセカンドビジネスを運営している」という姿勢で取り組めと主張する。
その考え方には大いに共感する。
初めに、株ジャパン100として有望銘柄リスト作りを勧めている。
銘柄選びは、誰でもまずそこから入る。

会社四季報を見て、コメント、未来予測を重視。
未来予測は、「@売上、A営業利益、B1株利益」に重点を置く。
特に1株利益=EPSが重要であり、これは日本市場で大きな影響力を持つ外国人投資家たちが最も重視する指標である。

銘柄を選んだら、次はタイミング。
「上昇途上の押し目狙いが最上」
「順張りのイヌ型投資より静かに待ち伏せるネコ型投資」
「出来高が増えてこそ株価も上がる」
「ストキャストを使って買い場を求める」
このあたりの考え方は、頷けるものがある。
なんとなくわかってはいたものの、頭を整理するのにちょうどいい感じだ。

そして買ったら売る番。
「上がったら満足原理で売れ」とあるが、これは難しい。
「嬉しくなったら売る」というのがその内容であるが、それもわからなくもないが、大抵嬉しくなるより「どこまで引っ張れるか」とドキドキしてしまう身としては、どうしたらいいのだろう。

それに比べ、
「吹き値は即刻売り」
「利益の20%が消えそうだったら売る」
「東証1部の大出来高は最大警戒が必要」
「ボリンジヤーバンドを使って売れ」
このあたりはわかりやすい。

内容的には、ある程度わかっている人向けだと思う。
タイトルからすると、3銘柄を教えてくれそうな感じがするが、一応お勧め銘柄は載っているものの、鵜呑みにするのはやはり良くないだろう。
しっかり勉強しようと思っている人には、それなりに参考になる一冊だと思う・・・

posted by HH at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融・経済・株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする