2015年08月16日

【マーケット感覚を身につけよう】ちきりん 読書日記576



序 もうひとつの能力
1 市場と価値とマーケット感覚
2 市場化する社会
3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方
4 すべては「価値」から始まる
5 マーケット感覚を鍛える5つの方法
終 変わらなければ替えられる

著者は人気ブロガーで、ブログばかりに留まらず、これまでも何冊か本を書いている方。
やっぱり内容が自分にとってプラスになることが多いため、ブログも本も注目しているところである。
そしてまた新たに一冊。
だが、この本、今までの著者のどの本よりも強烈なインパクトを残してくれた。

キーワードとなるのは、「価値」。
誰にとってどんな「価値」があるのか。
これがわからないと、世の中で成功するのは難しく、そしてこれこそがマーケット感覚である。
この本は、そんなマーケット感覚を理解し、そして身につける方法を提起している。

たとえで説明されているが、企業に入って10年も経つ人が、語学を学んだり資格を取ったりして自分の価値を上げようとする姿は、「足元にある金塊に目もくれず、あちこち探し回る幼児や動物に似ている」とされる。
10年も勤めていれば、何か売れる価値を身につけているはずで、そうではないと言うのなら、それは「価値ある能力に気付く能力がない」のだという。
この冒頭部分だけで、注目メーターが一気に上がってしまった。

今世の中では、「市場化」ということが起こっている。
特にインターネットの発達により、地方の特産品が全国で買えるようになり、就職も結婚もその波にさらされている。
性格が良いイケメンだが、年収だけが低い20代男性が、結婚紹介所で200連敗している事例を取り上げ、戦うマーケットを間違えていることを説明する。
こういう事例は日常的にありそうだ。

価格は需給で決まり、したがって需給が崩れた弁護士などの難関資格職業で稼げない例が発生している。
英語よりもインドネシア語をマスターした方が、今後引っ張りだことなる可能性がある。
市場は常に変化しており、必要なのは知識ではなくマーケット感覚。
言われてみれば、その通りであり、なぜ気がつかなかったのだろうかと思う。
このあたり、自分もマーケット感覚を磨かなければならないと思う。

そんなマーケット感覚を磨く方法として、著者は5つ挙げている。
@ プライシング能力を身につける
A インセンティブシステムを理解する
B 市場に評価される方法を学ぶ
C 失敗と成功の関係を理解する
D 市場性の高い環境に身を置く
タイトルを見ただけではピンとこないが、詳細は本を読んだ方がいいだろう。

岩盤規制の最たるものと思われていた羽田空港と成田空港の規制が、仁川空港を経由した地方から海外への旅行ルートができたことで、規制緩和し羽田空港も国際化せざるを得なくなった。
これからは、どんな職業でも不変安定という保証はない。
一生一つの専門性だけで、安心ということもない。
一つ一つの説明が強烈である。

これからの親は、子供に対し、変化を恐れるよりも楽しめと教えないといけないとのこと。
その通りであると思うし、自分自身も変化の中に身を置かないと、やがて世の中の動きに「替えられて」しまうことになる。
これで十分ということはなく、この本に書かれているマーケット感覚を磨いていかないといけない。

いつもたくさんの本を手当たり次第読んでいるが、久しぶりに心にヒットする本に出会ったと思う。
己の生き方に大いに参考にしたいところである。
常に手元に置き、何度も読み直したいと思わせられる一冊である・・・

posted by HH at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする