2015年08月26日

【世界のトップを10秒で納得させる資料の法則】三木雄信 読書日記578



ケーススタディ1 業務処理報告書
ケーススタディ2 売上報告書
ケーススタディ3 要因分析レポート
ケーススタディ4 プロジェクトマネジメント型会議議事録
ケーススタディ5 プロジェクトマネジメントシート
ケーススタディ6 パレート図
ケーススタディ7 回帰分析
ケーススタディ8 プロセス分析シート
ケーススタディ9 プレゼンテーション
ケーススタディ10 企画書
特別付録     資料作成のツボ

著者は元ソフトバンクの社長室長を務めた人物。
孫正義の下で働き、忙しい孫氏に短時間で説明する経験を幾度となく積み、その時の経験から身につけた資料作成のコツを披露したのが本書である。
何事も極めれば本が書けるということであるし、本が書けるくらい極めないといけないということである。

始めの業務処理報告書では、資料作成のコツと言いながら、実は問題のとらえ方を述べている。
英会話学習塾のチラシによる集客を例に、「群管理」という概念を説明し、累積ではつかめない問題点を時系列化によって浮き彫りにすることを解説してくれる。
要因分析レポートでは、「数値化すると人は動く」とし、因果関係を数字で表すことによって、トップに対するPR効果が高くなることを解説してくれる。

個人的に参考になったのは、「パレート図」である。
モデム障害の例を取り、数多くのクレームで混乱していた現場において、問題点4つを改善すれば、クレームの8割をなくすことができると分析するところである。
問題が生じると、目の前の一つ一つの処理に追われてしまうが、こうした分析手法を使うと、大きなポイントを押さえられ、短期間で状況を改善できる。
何かに応用できそうである。

肝心の資料作りで参考になったのは、プレゼンテーションである。
ワンスライド・ワンメッセージ・ワンイメージの原則
メッセージは20文字以内
メッセージを裏付ける数字
など、基本はシンプルということかと感じる。

最後の企画書も、同じ企画について2種類の企画書を比較させることで、わかりやすさが格段にアップされる例が解説される。
ここでも「枚数が多い企画書」≠「良い企画書」とされる。
何となく枚数が多いと仕事をした気になりやすいものであるが、改めてシンプルが一番と感じる。

よくよくタイトルを見れば、「資料の法則」とある。
何となく「資料作り」というイメージでいたが、そうした事務的なことではなく、広く資料を作る過程で問題を解決する考え方のレクチャーといったところである。
あまり大げさに考えることはなく、それなりに参考にはなる。
いいところは、学びたいと思う一冊である・・・

posted by HH at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする