2016年01月30日

【ネガティブな感情が成功を呼ぶ】トッド・カシュダン/ロバート・ビスワス=ディーナー 読書日記624



原題 : The UPSIDE of your DARK SIDE
第1章 幸福を求めるほど不安になるのはなぜ?
第2章 快適な生活がもたらしたもの
第3章 嫌な気分にはメリットがある
第4章 ポジティブな感情には落とし穴がある
第5章 マインドフルネスにとらわれるな
第6章 ネガティブな感情を反転する
第7章 ありのままの自分とつきあう

「物は考えよう」という言葉があるが、ものの考え方というのは大事なことで、人の行動を大きく左右するものだと思っている。
そういう意味で、この手の本は気になってしまう方である。

ポジティブシンキングという言葉があるが、「ポジティブ」というのは良い意味で使われていて、「ネガティブ」という言葉はその反対に否定的に使われている。
しかし、ここでは「どんな感情にも意味がある」という考え方が根底に流れている。
この本でキーワードとなるのが、「ホールネス(全体性)」という言葉である。

「ホールネス」とは、「人間に与えられた自然な感情をすべて活かせる人、つまりポジティブ感情もネガティブ感情も受け入れて幅広く活用できる人が最も健全であり、人生において成功する可能性が高い」とする。
ネガティブだからダメというのではないというのであろう。
さらに「憂うつな気分になりやすい人は細かい点に気がつく傾向にある」といった具合に、むしろネガティブ面が持つメリットもあるとする。

「相手が信頼できる人間かどうかをより正しく見極められる」
「危機的状況にある時、詳細に注意を集中できる」
「相手の意見を変えようとする時、効果的な主張ができる」
などネガティブマインドの特性も列挙される。

こうしたネガティブマインド以外にも「マインドフル」「マインドレス」という言葉が使われる。
これは「今ここにいる」という心の状態で、別の言葉では「意識的思考」「無意識的思考」として説明されている。
それを総合して、「最良の決断」のプロセスが示される。

すなわち、
1 短い時間状況をマインドフルに熟孝する
2 考えることをやめる
3 思考を温める間、何かまったく無関係の活動をする
4 決断する
というものであるが、よく風呂に入っている時、ずっと考えていたことのアイディアが思いついたりする経験からもよくわかる事である。

よく本を読んでいる時に、別のことに気を取られ、本の内容が頭に入らないことがあるが、これも「マインドワンダリング」として好意的に説明されている。
結局のところ、この本の主張するところもポジティブシンキングの一種ではないかという気がしないでもない。
いずれにせよ、「何事も前向きに」と言えるのだろう。

そういうスタンスでいたいと改めて思わせられる一冊である・・・

posted by HH at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする