2016年05月21日

【松本零士未来へ翔び立つ名言集】松本零士 読書日記659



第1章 勇者の歌
第2章 友の歌
第3章 愛の歌
第4章 戦場の歌
第5章 彷徨の歌
第6章 哀愁の歌
第7章 不屈の歌
第8章 真理の歌
第9章 明日ヘの歌

子供の頃、マンガが好きだった私は、様々なコミックを買い込んでいたものである。そして、その中でも最も好きだったのが、松本零士のマンガである。
『銀河鉄道999』、『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』、『クィーン・エメラルダス』、『男おいどん』、『ミライザーバン』、『大四畳半大物語』等々数え上げればキリがないくらいである。

主人公は、大概がひ弱な少年で、ただし「強い信念を持っている」という共通項がある。少年時代の私にとっては、かっこいい二枚目ヒーローもさることながら、「男として信念を持っている」ということに強く惹かれ、そこに心地よさを発見したのかもしれない。SFのメカニックという男の子らしい興味と合わせて、そうした共通項にファンになった理由があると思う。

最近はマンガを読む機会もなかったが、ふと手にしたこの本で、久々に松本ワールドを思いだしてしまった。この本は、私が昔夢中になった松本零士の世界を久しぶりに思い出させてくれる。
「ぼくの未来や運命は自分で決めたい!!他人に指図されたくない、そのために死んでも後悔はしないぞ!!」
『銀河鉄道999』での星野鉄郎の言葉である。自分の意思に反した行動を「仕方がない」と言って甘んじてとることは、誰が見てもいいものではない。でも実際は結構あるだろう。変に妥協することが嫌いな私の心にヒットしたのは不思議ではない。

「信念に殉じた男の生涯には後悔という言葉はない」(メーテル:『銀河鉄道999』)
「ぼくだって人からお金をただでもらうことなんて恥ずかしことだと思っていた。ほしかったら働くべきだと思ったよ・・・体が動かないならともかく、少しでも動けるなら働いて自分で稼ぐべきだと・・・他人にほどこしを受けるくらいなら死んだほうがマシだと・・・」(星野鉄郎:『銀河鉄道999』)
「最後の一瞬まで、絶対、希望を捨てないのがほんとの戦闘機乗りだ・・・その信念があってこそ、空戦に勝てるのだ!!」(『戦場マンガシリーズ:ゼロ』)

マンガだからストーリーがある。その中で登場人物たちが語る言葉は、当然ストーリーの一環である。場面場面において登場人物たちの語る言葉に、「自分もかくありたい」と思うから心に響くのだと思う。そしてそれは間違いなく、私の人格形成に大きな影響を残している。

「しあわせにしてくださいともたすけてくださいとも死んでもたのみません おいどんはおいどんのやりかたでがんばるけん、見ていてください」(大山登太:『男おいどん』)
「サナギをみにくいとあざけり笑う者はサナギから生まれでる蝶の姿を知らない」(『大純情くん』)
「どんな男でもくやしいときには泣くもんさ みんなそうだったよ そしてね いずれ一人前になるのさ はずかしいことじゃないよ」(下宿館のバーサン:『男おいどん』)

どれもこれも読んだことがあるマンガばかりで、懐かしさも蘇る。兄弟でも私の弟などはほとんど興味を示さなかったから、同じものを見ても心にヒットするかどうかはその人次第で、面白いものである。ただ、私にしてみれば、こうした物語に触れられたことは影響も大きく、ありがたかったと思う。

この本のおまけとして、メーテルとクイーン・エメラルダスが双子の姉妹だったというのは個人的には衝撃の事実だった。マンガの中にはどこにも描かれていないと思うが、一応「松本零士著」となっているから嘘ではないのであろう。松本零士のマンガは、一方で「中途半端」が多く、こうした「補足」は今更ながらに面白い。

かつて読んだマンガをもう一度読んでみたくなった一冊である・・・


posted by HH at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生論・哲学・生き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする