2019年10月08日

【10秒で伝わる話し方 あがってうまく話せない人でも大丈夫】荒木真理子 読書日記1080



《目次》
Chapter 1 「短く話す」ことにはメリットばかり
Chapter 2 頻繁に出くわす苦手シーンもたった「10秒」で克服
Chapter 3 できる人はやっている「10秒」伝達のコツ
Chapter 4 どう話す?相手の心に刻む「10秒」のストーリー
Chapter 5 「10秒」を最大限に生かす+αのテクニック
Chapter 6 つなぎ話法「10秒×α」でいざスピーチ・プレゼン!
Chapter 7 人前がこわくなくなる!すぐにできる「あがり症」対策

 著者は気象キャスター。究極のあがり症だったらしいが、「10秒の話し方」を身につけたことによって救われたという。その「10秒の話し方」を徹底的に語ったのが本書である。

 元々はアナウンサー志望だったらしいが、就活では30回以上の面接に落ち、臨んだ最後の面接でのエピソードが秀逸。最後に何かありますかと尋ねられ、著者は1人だけ手を挙げ、「私はどうしてもアナウンサーになりたくてここに来ました。悪かった点を教えてください。次回までに直します!」と食い下がったと言う。これが評価されて採用となる。こういうスタンスは誰もが見習うべきではないかと思う。

 著者が「10秒の話し方」に目覚めたのは偶然。中継先で放送用の原稿が風に飛ばされてしまった時、一枚一枚拾い上げていくと10秒そこそこの原稿が4枚だったという。一枚ずつだとスムーズに言えるのに、全部合わさるとつかえてしまう。だったら10秒ずつ話してみようじゃないか、10秒ならできるとなったらしい。「求めよ、されば与えられん」ではないが、日頃からの問題意識のなせる技なのかもしれない。

 この10秒の話し方は、アナウンサー以外にも広く応用できる。プレゼン、会議、スピーチ、面接、自己紹介、飲み会の挨拶。そういう意味では、個人的に興味をそそられる。「10秒の自己紹介」では、「よく言われる褒め言葉」「自分が誇れる特徴やモットー」「キャッチコピー」などを利用し、「数字で表現」するのがコツだとか。例えば、「読書好き」なら「通勤時間を利用して毎月20冊本を読んでいます」などだという。これはなかなか参考になる。

 10秒以外にも「話し方、会話」という点でも参考になることは多い。
1. 話が途切れてしまったら、最高の聞き手に徹する
2. 相手の質問より短く答える
3. 昔話のペースが最も相手に伝わる
4. 営業ではまずメリットを話す(相手の立場になり相手が最も望んでいる話をする)
5. 話にタイトルをつける(体言止め、固有名詞、数字・記号を使う)
6. 起承転結は「転」を先に話す
7. 専門知識はざっくり伝える
8. パソコンで一度で変換できない言葉は使わない(着用する→身につける)
「わかりやすさ」という意味ではよくわかる説明である。

 また、スピーチの方法も参考になる。
1. 挨拶を切り出す直前、3秒間我慢して「間」を取る
2. スピーチの直前に起きたことを付け加える
3. 出だしの10秒に全神経を注ぐ
4. 書き言葉は話し言葉にチェンジ
どれも機会があったら試してみたいと思わされる。

 極度のあがり症だった著者が、それを克服して「話す世界」で活躍できたのは、ご本人の努力の賜物だと思うが、そのきっかけとなったのが「10秒の話し方」。そこから派生して様々な「話し方」へと広げていく。苦しみながら抜け出した人の話は説得力がある。アナウンサーでなくても、参考にしたい一冊である・・・
  


posted by HH at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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