2010年02月17日

【闇の系譜 ヤクザ資本主義の主役たち】有森隆+グループK 読書日記40


闇の系譜 - ヤクザ資本主義の主役たち (講談社+α文庫)

闇の系譜 - ヤクザ資本主義の主役たち (講談社+α文庫)

  • 作者: 有森 隆+グループK
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/08/19
  • メディア: 文庫



序章 村上ファンドの闇
第1章 ライブドアの闇
第2章 ジャック・ホールディングスの闇
第3章 ダイナシティの闇
第4章 ゼクーの闇
第5章 メディア・リンクスの闇
第6章 プライムシステムの闇
第7章 JMネットの闇
第8章 MHKの闇

村上ファンドにホリエモン。
一時期日本の株式市場を賑わせた二人の巨人も、その後揃って塀の向こう側へと消えた。
彼らを台風の目として株式市場に吹き荒れた一連の事件を丹念に追ったのが、この一冊である。「ヤクザ資本主義」というタイトルからちょっと勘違いしてしまうが、「ヤクザみたいな株主」という意味で、ヤクザが暗躍しているということではない。ただ、それもどうかと思わなくもない。

取り上げられているのは、
@村上ファンド
Aライブドア
Bジャック・ホールディングス
Cダイナシティ
Dゼクー
Eメディアリンクス
Fプライムシステム
GJMネット
といずれも株式市場でマネーゲームの末崩壊したグループである。

株式市場というのは本来、各々の企業が「本業」に精を出し、その結果として利益を計上し、それを評価した株価が上がり、株を買った投資家も潤うというものである。ところが、村上ファンドやライブドアはそんな株式市場を逆手に取って、マネーゲームに明け暮れる。M&Aや株式分割という手法で株価を吊り上げ、何十億、何百億というお金を動かす。
そしてマスコミがもてはやせば株価は益々上昇する・・・

やがて株価も上がり切ったところで、急降下。
後に残ったのは、高い株を買わされて下がり続ける株価を茫然として見ているだけの個人投資家・・・
魑魅魍魎たちが、いかにしてこうした投資家を食い物にしていったか。
新聞のニュースだけではわからない事件の全体像をまとめてあって、興味深い。

個人投資家も被害者ではあるが、原因はと言えばやはり簡単に儲けようと飛びついた投資家にもある。今でも印象に残っているが、某著名経営コンサルタントはライブドアが全盛期の時、その収益構造は、「本業での儲けが少なくて危うい」と看破していた。きちんと本業で儲けている企業に投資するという冷静さがあれば、泣きをみる事もなかったのかもしれない。この本は、そんな教訓を思い起こさせてくれる。

もって他山の石としたいところである・・・




posted by HH at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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