2011年01月22日

【超ヤバイ経済学】スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・タブナー

    
前著「ヤバイ経済学」を読んでいた事から、手に取った一冊。
経済学というと堅苦しいが、言ってみれば「これも経済学」と言ってもよさそうな内容。
身近な話題の意外な面を取り上げて面白おかしく解説しているものである。

始めの序章でこの本の特徴がよくわかる。
酒を飲んで酔っ払った時、車で帰るべきか歩いて帰るべきかという問題を考える。
普通に考えれば、考えるまでもない事である。
しかし、統計資料から分析すると、1マイル当たりでは歩いて帰る方が8倍も死亡率が高いそうである。
つまり酔っぱらったら車で帰る方が安全と言えなくもない。

もちろん、車の場合は他人を巻き込むというリスクがあるし、統計と言っても歩く人のうち酔っている人の割合を推定で導き出しているという不明確性もある。
だが、物事は一つの見方だけに囚われてはいけないと言う事だけは言えそうである。
続いてサメと象の危険性。
海のギャングと恐れられるサメであるが、サメによる被害が騒がれた2001年に、全世界でサメに襲われて亡くなった人は4人。
一方象は毎年何だかんだといって200人近い人の命を奪っているという。
象の方がぞうっとするはずというトピックスもある。
これは確かにイメージに惑わされているところがある。

もっと興味深いのは売春婦の項目。
例えばプレイの値段も時代とともに変化しているという指摘は、なるほどそうなのだろうと思わせられる。
今とは違ってもっと固い貞操観念のあったかつての時代では、本番そのものよりも口でのサービスの方が遥かに高かったというのは面白い事実だ。

その他にも自爆テロの話や手を洗わないお医者さんとか、地球温暖化に対する対策としてピナツボ火山の噴火がヒントになるとか、どうでもいいような、それでいて感心させられる事柄が取り上げられている。
読み終わるとちょっとした雑学が豊富に蓄えられる。

世の中で蔓延している常識を時には疑ってみる必要もある。
そんな事を感じさせられる。
軽い読み物としてはなかなか良いと思う。
本と連動したブログも紹介されているが、英語だけになかなかエッセンスは捉えにくいのがもどかしく感じるところである・・・


    

超ヤバい経済学 [単行本] / スティーヴン・D・レヴィット, スティーヴン・J・ダブナー (著); 望月 衛 (翻訳); 東洋経済新報社 (刊)
posted by HH at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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