2011年04月03日

【フリーター家を買う】有川浩

フリーター、家を買う。 [単行本] / 有川 浩 (著); 幻冬舎 (刊)

少し前にテレビドラマでやっているのを見かけ、原作があると聞いて読んでみようと思った本である。
著者の本を読むのはこれが初めてである。

主人公は二流私大を出て、就職したばかりの若者武誠治。
入った会社の宗教じみた研修に引いてしまい、あっさり退職。
簡単に考えていた再就職が実は困難で、やむなくアルバイトで食いつなぐ。
いいかげんな性格で行き当たりばったりの生き方は、父親とも激しく対立する。
ところがやがて母親が重度のうつ病を発症。
それまで知らなかった事実を姉に突きつけられ目が覚める・・・

主人公武誠司がタイトルにある通りフリーターとなり、そして母親のため家を買おうとしていく姿をストーリーは追う。
ストーリーは非常にシンプルだ。
波瀾万丈もなく、進んでいく。

目覚めたあとの誠司の頑張りは目を見張る。
ちょっとしたビジネスストーリーだ。
ありがちな恋愛もここでは主眼ではなく、さり気なく触れられる程度なのも好感が持てる。
何せ家を買う話なのだ。

若者が頑張る姿はそれだけで胸を打つものがある。
特にいいかげんだった頃の誠司は、どこにでもいそうなイマドキな若者なのだ。
と言う事は、いいかげんに見える今の若者たちも、きっかけさえあれば大変身するのだろう。

仕事での頑張り、対立していた父親との関係、姉や母親との関係、そうして成長していく誠司の姿が胸を打つ、ちょっとシンプルだが、満足できる物語である。


    
posted by HH at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 有川浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/194088274
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック