2011年06月04日

【この国を出よ】大前研一/柳井正




第1章 絶望的状況なのに能天気な日本人
第2章 誰がこの国をダメにしたのか
第3章 変化を嫌う若者だらけの国を「日本病」と呼ぶ
第4章 「理想の仕事」探しより「自力で食える」人間になれ
第5章 21世紀のビジネスに「ホーム」も「アウェー」もない
第6章 日本再生のための“経営改革案”を提示する

日本を代表するコンサルタント大前研一と、これまた現代の日本を代表する経営者の一人であるファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正が対談形式で意見を交わす一冊。
冒頭で柳井正が、「もう黙っていられない」と語る。
これまで政治的な発言は避けてきたが、「黙っていられないところまで日本の危機は迫ってきている」からだという。
言わずもがな、である。

失われた20年と言われているバブル後の日本。
それでもまだ大丈夫と思っている人たち。
戦前と変わらぬ考え方。
世界はすでに日本破綻に備え始めているという現実。

政治家と官僚の無為無策。
国によって保護された分野は衰退し、保護されなかった分野が躍進している事実。
変化を嫌う若者たち。
そんな現実への苦言が続く。

「サラリーマン」と「ビジネスマン」は違うと柳井氏は主張する。
ビジネスマンは自ら考えて行動するが、サラリーマンは上司から指示された仕事をこなすだけ。
本来仕事とは顧客のために汗を流すものという。
果たして自分はビジネスマンだろうかと問うてみる。

批判ばかりではなく、参考となるべき海外のロールモデルも提示されている。
柳井氏のサクセスストーリーも興味深く、生き方のヒントにもなる。
問題解決の方法も提示されていて、その気になればすぐにでも気持ちは変えられる。
日本人に秘められたパワーは、まだまだ発揮できるとされているし、これからどうしたらよいか考えるヒントにはなる。

この国を出よというタイトルは国を捨てろという意味ではない。
「海外雄飛」という言葉が使われているが、内に籠って満足するなという事である。
少なくともそういう気概だけは持ち続けていたいものである。
何となく漫然と毎日を過ごしている自分に危機感を感じている人は、読んでも無駄にはならない一冊である・・・


     
posted by HH at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 大前研一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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