2011年06月12日

【プラチナデータ】東野圭吾



東野圭吾らしいスピード感あるサスペンスである。
主人公は二人。
刑事の浅間玲司と科学警察研究所(科警研)の主任解析員神楽龍平である。
科警研において新たに開発されたDNA捜査システム。
これを使えば犯行現場に残されたDNAから、犯人像を分析して割り出す事が可能となるという画期的なもの。
ある事件ではそれにより瞬時に犯人逮捕につながる。

しかしそんな優れたシステムにも欠点があり、登録しているDNA情報がないとNF(Not Found)となってしまう。
そしてまさにそのNFとなる連続殺人事件が発生する。
ストーリーはそんな連続殺人事件を追う浅間刑事と、やがて大きな謎の渦中で姿を消さざるをえなくなる神楽を追う。

一方で、国民のDNA情報を集めるにあたっての、人々の心理的抵抗とかシステムから生み出されてくるエゴなどが描かれていく。
末端の兵隊は何も知らされず動かされるだけという警察組織の特徴と、それに抗う浅間。
それぞれの思惑を抱えて出てくる登場人物たち。

最後までスリリングに一気に読ませてくれるストーリー展開はさすがと言える。
「プラチナデータ」というタイトルも、ストーリーを読めば実にしっくりとくるものだとわかる。
実に東野圭吾らしい一冊である・・・
      
posted by HH at 00:26| Comment(0) | TrackBack(3) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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