2011年09月10日

【ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇】本田健



序章 これから自分はどう生きるのか
LESSON1 感情が人生のすべてを動かす
LESSON2 人間関係のマトリックス
LESSON3 自分の立ち位置を知る
LESSON4 過去の家族関係を癒す
LESSON5 運命を左右する引き寄せの法則
LESSON6 ライフワークを生きる
LESSON7 ビジネス、お金と健康的な関係をもつ
LESSON8 人生に平安をもたらすもの
終章 帰国の旅−新しい運命との出会い

以前ベストセラーになった「ユダヤ人大富豪の教え」の続編である。
もう一冊「スイス人銀行家の教え」というものもあり、富豪に学ぶシリーズとでも言えそうなシリーズである。
物語形式で、主人公とともに学びを体験するという形は前2作と同様。
それは中味の理解しやすさに繋がっている。

主人公のケンは若くして会社を立ち上げ、ビジネスは順風満帆。
ところがある日、最愛の妻礼子が実家に帰ってしまう。
理由もわからぬまま、「そのうち帰ってくるだろう」と楽観していたケンは、かねてから予定していたアメリカ視察旅行に出掛ける。
そして偶然の成り行きで、成功者であるハリー・ゴールドバーグのワークショップに参加する事になる。

そしてそこで登場するのが、「人間関係のマトリックス」。
ハリーが説明する人間関係の法則。
それはまず人間を「自立」「依存」「ポジティブ」「ネガティブ」の4つの組み合わせに分けるというもの。
つまり、【ポジティブ自立】、【ネガティブ自立】、【ポジティブ依存】、【ネガティブ依存】である。

【ポジティブ自立】の人の特徴は、自ら進んで問題解決に当たり弱音を吐かず、目標を設定するとすぐに行動する。人を巻き込んでいく力が強いが、人の心に添えない側面もある。
【ネガティブ自立】の人は完璧主義で物事を確実に進めようとするが、威圧的であったり、コントロールする事も厭わず、自分が有能だと思う面があり、時としていじめっ子のようになる。
【ネガティブ依存】の人は感受性が鋭く、問題を見つけるのが得意なカウンセラータイプ。ネガティブな側面を見がちなため、昔の事でくよくよ悩んだり文句を言い続ける傾向がある。
【ポジティブ依存】の人たちは穏やかで癒し系の人が多く、まわりをリラックスさせるが、【ネガティブ自立】の人と一緒になると、ミスをしがちでいつも怒られたりいじめられたりしする。いつもオドオドしがちである。

これらの4つのタイプは人が感情的にいきがちな場所を表している。
それは性格ではなく、人間関係の力学によってその面が引き出されているだけ。
そこから発して、世界で起きるすべての事はバランスの取れていないところにバランスをもたらそうとして起きている。
人間関係の力学も、そのバランスの上で起こる事なのである。

登場人物たちは、みなそのタイプを代表しているような人物たちで、4つのタイプそれぞれのイメージはしやすい。
そしてやがてケンは自分自身が知らず知らずのうちに社員や妻に与えていた影響に気付いて行く。
その過程を追ううちに、読む立場の人間にもそれが見えてくる。

人間関係を円滑にして行くには、それぞれのタイプをよく理解し、互いに歩み寄る(センターへ寄る事が大事だという。
何となく身の周りにはそれぞれのタイプに当てはまる人がいて、そしてどうしてそういう行動を取るのか、ここに当てはめてみるとわかる気がして、すっと腹落ちする。
この本で得られた収穫だ。

その他にも夢を叶えるための考え方や、生き方に繋がる考え方もあって、ハリーの教えには頷く事が多い。
自身の体験談をベースに書いているという事だから、こんな体験をした著者が成功者となったのも当然なのかもしれない。
いかにすればより良く生きられるのか。
そうした疑問に対する一つのヒントを与えてくれる。
これはそんな本である。


                                 
posted by HH at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック