2012年05月17日

【采配】落合博満



第1章 「自分で育つ人」になる
第2章 勝つと言うこと
第3章 どうやって才能を育て、伸ばすのか
第4章 本物のリーダーとは
第5章 常勝チームの作り方
第6章 次世代リーダーの見つけ方、育て方

昨年まで中日ドラゴンズの監督を8年務め、その間4回の優勝を成し遂げた落合監督の本である。
現役時代から個性的であったし、監督になってからも実績は凄いし、川上元巨人軍監督が「監督として日本一の人材」と評する人物なだけに、その著作はやっぱり読んでみたくなる。
その昔、「勝負の方程式」を読み、最近 「コーチング」を読んだが、これが3冊目である。

第1章はタイトルにある通り、個人としての心得。
「孤独に勝たなければ、勝負に勝てない」
孤独とは単に一人でいる事とは違う。
己しか頼るもののない中で、頑張らねばならぬ事。
野球だけに当てはまるものではなく、一般向けにも語ってくれている。

「嫌われている」「相性が合わない」は逃げ道
「不安もなく生きていたり、絶対的な自信を持っている人間などいない」
「自分、相手、数字」3つの敵との戦い
「達成不可能に思える目標」こそ数字に勝つ唯一の方法
「一流には自力でなれるが、超一流には協力者が必要」
やはり個人としても一流の成績を残しているだけに、それぞれ説得力のある言葉だ。

監督としての考え方が現れているのが、「負けない努力が勝ちにつながる」という部分。
長距離バッターとして活躍したにも関わらず、試合は「1点を守り抜くか、相手を0点にすれば負けない」とい考える。
ドラゴンズは投手力を中心とした守りの安定感で勝利を目指す戦い方をしてきたと言うが、なるほど説得力のある説明。
「負けない努力が勝ちにつながる」
野球以外にも広く当てはまると思う。
「ただひたすら勝利を目指すプロセスが人生」

監督としての言葉も見逃せない。
ミスは叱らない、だが手抜きは叱る。
欠点は直すより武器にする。
重要なのは自信をつけさせ、それを確信に変えてやること。
自由と好き勝手は違う。
契約はドライに、引き際はきれいに。

野村監督の本と比べても、書かれている数々の考え方は勝るとも劣らない。
さすがと感心、納得する。
物足りないのは、実際の経験談かもしれない。
話題となった2007年の日本シリーズで、8回までパーフェクトピッチングをしていた山井投手を最終回に代えた采配。
非情の采配と言われたが、その時の舞台裏のエピソードは面白かったが、それ以外にはあまり本人の裏話は登場しない。
中日の選手については次々と書かれているが、あまり自慢気のないところがこの人の良さであり、物足りなさなのかもしれない。

まだまだこれで終わる人ではないと思うが、野村監督のようにたくさん本を書いて欲しいし、またどこかのチームに監督として復帰してほしいと思わずにはいられない人である・・・


   
posted by HH at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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