2014年02月02日

【GILT】アレクシス・メイバンク/アレクサンドラ・ウィルキス・ウィルソン 読書日記399



原題:GILT
第1章 キャリアと友情
第2章 アイデアを練り上げる
第3章 ビジネスパートナーを選ぶ
第4章 タイミングを計る
第5章 ネットワークをつくる
第6章 eコマースの売場を改装する
第7章 資金調達はアートだ
第8章 バイラル・マーケティングで顧客獲得
第9章 草の根作戦
第10章 優秀な人材を集める
第11章 危機をバネにする
第12章 私たちらしいリーダーシップのスタイル
第13章 超成長の反動をどう乗り切るか?
第14章 これからのギルト・グループ これからのファッションeコマース

ハーバード出身の二人の女性、アレクシスとアレクサンドラが創業したインターネット・ビジネスの成功物語。

アレクシスとアレクサンドラは大学院時代からの親友同士。女性らしくファッションに興味があり、招待客だけに限定されるブランド品在庫処分セール『サンプルセール』を共通の趣味としていた。彼女たちに3人が加わり、共同創業者として、インターネットで『サンプルセール』を行うギルトを立ち上げる。

当時すでにフランスでは中間層向けブランドを扱う事業者が存在しており、アレクシスは自らのアイディアに自信を持っていた。エンジニアのケビンとアイディアについて話し合い、チームを作っていく。この時、アレクシスがアドバイスを求めた父親の回答が参考になる。10のチェックリストと称したその一部。

1 コンセプトを信じているか
2 創業チームを信頼しているか
3 チームの中であなたにしかない能力を発揮できるか
6 失敗したときの心構えはできているか
7 パートナー(配偶者)は支えてくれるか
9 得るものはあるか

さらに、ビジネス・パートナー選びのチェックリストも参考になる。
1 逆境にある時のパートナーを見たことがあるか
2 会社に求めるものが共通しているか
3 会社に注ぐエネルギーと倫理観に差はないか
4 喧嘩できるか
5 相手に不安を感じたり、関係に黄信号がともったりしていないか
6 性格的に互いにないものを補いあえるか
7 楽観主義者か、それとも悲観主義者か

事業がうまくいくかどうか、そのチェックリストも重要。
1 親友にコンセプトを一文で説明できるか(聞かされた親友はそのコンセプトを反復できるか)
2 コンセプトはすでに市場で何らかの形で存在しているか
3 ターゲットとする市場はアイデアを受け入れる準備が整っているか
4 過剰投資の前に、アイデアをテストして確認できるか
5 このアイデアを実行するのにもっともふさわしい人物は誰か

ギルトのアイデアが形になり、最初のセールが成功裏に終わる。しかし、スタートアップはそれで終わりではない。すぐに、「次」が求められる。規模が拡大すれば、資金が必要になる。保管には倉庫が必要だし、オーダーを受けてスピーディかつ正確に発送する必要がある。返品にも対応できないといけない。さらに規模が拡大すれば、せっかく築きあげたものが機能するためにはもう一段のランクアップが必要となる。1,000人の会員に商品を供給するのと50万人の会員相手ではまったく異なってくる。

こうした成長をトレースできるという意味では、この本は面白い物語であり、起業の参考書でもあると言える。ファッションには疎く、ギルトの事はまったく知らなかったが、ギルト・ジャパンもオープンしているようであり、今度会員になって覗いてみようかという気になる。

誰でも一度は起業という事を考えるだろう。そんな時、起業にはどんなリスクや壁が立ちはだかるのか、どんな事が成功要因になるのか疑問に思うだろう。この本はそんな疑問に対する一つの答えになる。この本を読んで一つだけ成功要因を挙げろと言われたら、個人的には「仲間」だと答えたい。大いに学びとなり、刺激となる一冊である・・・

    
posted by HH at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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