2014年07月30日

【「また、必ず会おう」と誰もが言った。】喜多川泰 読書日記451



一日目 それはウソから始った
二日目 偶然もしくは必然?
三日目 冒険
四日目 四国へ
五日目 一期一会
その後・・・

以前読んだ『賢者の書』
シンプルなストーリーながら、何かを感じさせてくれるその本が気に入り、もう一冊と手に取ったのが本書。
期待していた通りの満足感を与えてもらう。

主人公は熊本に住む高校生の和也。
修学旅行でディズニーランドへ行く事になっているが、つい成り行きで「行った事がある」と友だちに嘘をついてしまう。
よくありがちなパターンだ。
和也の言葉を信用しない友人たちに、証拠を見せろと詰め寄られ、夏休み明けに証拠写真を見せる事になる。
和也は苦し紛れに夏休み中にディズニーランドへ行き、証拠を捏造しようと思い立つ。
嘘を嘘で塗り固めるのはよくあるパターンだが、そこまでするかと思いつつ、高校生の発想を微笑ましく思う。

思うはいいが、熊本から東京となると、交通費だけでも高校生のおこずかいでは厳しい。
和也は母親にも嘘をつき、ディズニーランドへ行くお金を出してもらう。
せっかくのディズニーランドも、そんな動機だし、おまけに一人ぼっちとなると、そんなに面白くない。
取りあえず証拠写真を撮り、いざ帰るとなったその帰り道でハプニングが起きる。
羽田空港までのバスが渋滞で遅れ、なんと和也は飛行機に乗り遅れてしまうのである。

手持ちのお金もギリギリで、泊まることもできない。
途方に暮れていると、一人のおばさんが話しかけてくる。
おばさんは和也の話を聞くと、自分の家に招いて泊めてくれる事になる。
そしておばさんの家で二人で話すうちに、おばさんは和也に「帰りのお金は貸さない、自分の力で帰れ」と言う。
初めのうちは戸惑っていた和也だが、何かを感じた和也は自分の力で帰る事を決意する。

こうして東京から熊本の自宅へ帰る和也の旅が始まる。
その5日間にわたる和也の旅が、本書の物語となる。
サブタイトルに「偶然出会った、たくさんの必然」とあるが、空港で声をかけてくれた親切なおばさんを筆頭に、和也は多くの人と出会い、そして多くを学んでいく。

ストーリーはシンプルだが、中味は濃い。
「人より先に動いて人の役に立つ事」とおばさんは教えてくれる。
おばさんによって和也は、それまで当り前だと思って受け入れてきた母親の世話をありがたいと思えるようになる。
トラックのおじさんには、人としてのあり方を教わる。

「結局、どこにいようと自分が頑張った分しか人は幸せになれなる事ができない」
「英語が話せても、話す内容がなければすぐにあなたに対する興味は薄れていく」
なるほどと思う話が多い。
結局、「人生は誰と出会うかで決まる」と言う。
確かに、その通りなのかもしれない。
「自分はそんな人との出会いを大切にしているだろうか」と思ってみる。
やっぱり、この本を手に取って良かったと思う。

人との出会いと同様、一冊の本との出会いもまた大事。
良い本に出会えたと素直に思う。
また、別の本も読んでみたいと思うところである・・・

posted by HH at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生論・哲学・生き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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