2015年07月02日

【未来予測の超プロが教える本質を見極める勉強法】中原圭介 読書日記559



第1章 物事の本質を見極めれば、人生はきっとうまくいく
第2章 本質を見極めるためには、まず「歴史」と「宗教」を学ぶこと
第3章 学問の雑食をすると、思考の幅と奥行きが広がる
第4章 歴史を中心とした学問の融合が大局を判断する力をもたらす
第5章 本当に深い理解を得るための書籍・新聞の読み方
第6章 経験知を積むと直感を発揮できるようになる

著者は、個人的にいつもマークしている経営コンサルタント兼経済アナリスト。
先日も『これから日本で起こること』を読んだばかりであるが、この本はちょっと趣向が変わって「勉強法」の本。
実は「勉強法」の本も興味があって、たとえば昨年は『東大教授が教える独学勉強法』を読んだし、過去にもいろいろ読んでいる。
著者と「勉強法」と二つのキーワードがマッチした興味深い本として、この本を手に取ったわけである。

経済アナリストとしては、常に鋭い視点で物事をとらえている著者であるが、それにはタイトルにもある通り、「物事の本質を見極める」必要がある。
そしてそのためには、ある特定の分野の知識だけではなく、多種多様なジャンルの知識を学ぶことが求められているという。
それは大いに共感できることである。

勉強法と言っても、記憶法のようなものではない。
「とにかく幅広いジャンルの書籍をできるだけたくさん読む」
「毎日新聞を読む」
「社会人は書籍より新聞」
と至ってシンプル。
だが、個人的には大いに納得。
かく言う自分もこのブログにある通り、本に関しては“雑食”だと思う。

「偏った情報ではなく、さまざまな情報を手当たり次第に吸収し興味を広げる」ことが大切で、それゆえ自分の好みの情報を集めがちなネットはダメだという。
そして中でも哲学を学ぶことが重要で、「構造主義」「ポスト構造主義」「ポストモダニズム」の3つの思想を学ぶことが、哲学的な思考を高めるには一番効率的だとする。
ここはごっそりと抜け落ちているから、今度このジャンルの本を読んでみたいと思う。

感心したのは、資本主義のゆくえに対する意見。
安い労働力を求めて、各国を移動していくのはこれまでの流れ。
されど最近は「世界の工場」と呼ばれた中国も人件費が高騰しているという。
変わってベトナムやミャンマーなどの国が浮上してきているが、いずれ同じ道を辿るだろう。
著者はやがてその流れはアフリカにおよび、そしてその先はなく、「資本主義の成長は30年以内に限界を迎える」とする。
個人的には漠然と感じていたことだけに、腑に落ちる。

最後に「直感」と「ひらめき」が語られる。
両者は同じもののような気がするが、その違いは、「思いついたことに理由がはっきりとわかるかわからないか」らしい。
「直感」はその理由がわからないもの。
ただ、「直感」は「ひらめき」よりも物事の本質を見極めていることが多いとのこと。
「直感」型の経営者の代表は、セブン&アイの鈴木会長、「ひらめき」型の代表はソフトバンクの孫さんだとする。
このあたりは、ちょっと難しい。

ともかく、大事なことは考えること。
「考えるという行為の繰り返しによって世の中を俯瞰し、大局を判断し、本質を見極める洞察力が磨かれていく」とする。
その言わんとするところは、まったく同感である。

まだまだ限りなく学び続けたいと思うし、これまで抜け落ちていた哲学の3つの思想分野にも挑戦してみようかと思う気になった。
参考図書も挙げられているし、是非トライしてみたい。
経済分野に限らず、学び多き著者である・・・

posted by HH at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 教科書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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