2015年11月04日

【ヴァージン・ウェイ】リチャード・ブランソン 読書日記598



THE VIRGIN WAY
How to Listen,Learn,Laugh and Lead By Richard Branson

パート1 聴くListen
パート 2 学ぶ Learn
パート 3 笑うLaugh 
パート 4 率いるLead

著者のリチャード・ブランソンは、イギリスの実業家。
何かと話題になることもあって、いつかはその著書を読んでみたいと思いつつ、今日に至っていると言う経緯がある。
そんなこともあって、目にして迷わず読むことにした一冊。

内容は、原題にもある通り、リチャード・ブランソンが自らの経験を基に、「聴く」「学ぶ」「笑う」「率いる」をテーマに語ったもの。
すでにブランソンは16歳で「スチューデント」という雑誌を創刊したという。
冒頭の言葉がいい。

「実に多くの人たちが、バックミラーを見るように過去を振り返ったり、これからもっとよくなるさと未来のことを語ったりして暮らしている。・・・でも今日この日はどうなるのだ?あすへ向かって急ぐあまり、「いま」が見失われることがあまりにも多い・・・それを手にしているあいだに是が非でも楽しもうではないか」
多分、ずっとこのような考え方で、生きてきた人なのだろう。

最初の章の「聴く」は、よく言われていること。
「聞き上手は話上手」という言葉とともに、聴くことに関する様々な考えが披露される。
ついでに話すことにも及ぶ。
何事もシンプルに、チャーチルの言葉「優れた演説は女性のスカートのようでなければならない。演題をカバーするだけの長さと、興味をそそるだけの短さが必要である」が紹介される。
ヴァージン・グループのミッションステートメント「まぁいいさ。やってみよう」が、心に響く。

ブランソン氏も、成功の連続というわけでもない。
日本でも名が知られていたヴァージン・メガストアも、スティーブ・ジョブスのiPodに象徴されるダウンロード化で衰退した。
しかし、氏は「バックミラーばかり見ているリーダーは会社を前へ進めるのが得意でない」と語り、その失敗には素直に目を向け、反省している。
そのスティーブ・ジョブスについては、優れたリーダーとしてしばしば本の中で触れている。

ブランソンを「運のいい人物」と語る人がいるようだが、氏は「一生懸命練習すればするほど。運が向いてくる」というゴルフの選手の言葉を引き合いに出し、「正しいタイミングで正しい場所にいる」ことの重要性を語る。
「幸運は準備する者の上に降り立つ」という言葉は、自分も肝に銘じたい。

ブランソンが人を雇う時、大事なのは「性格が合う」かどうかだという。
その人の過去の実績も重要だが、その人の生き方、ユーモアのセンス、立ち居振る舞いがあなたの会社のカルチャーにぴったりとはまりやすいかどうかなのだと。
そして雇った後は、リーダーが部下たちの関心事や目標に対して心から関心を寄せ、彼らの忌憚のない意見を吸い上げることができれば、高いエンゲージメントにつながるとする。
このあたりは個人的にもよく覚えておきたいところである。

総じて、この本を通じて伝わって来るリチャード・ブランソンという人物は、やはり大物の風格が漂っていると思う。
16歳で学業からドロップアウトし事業をスタートさせた生き方は、学力という点では誇るべきものはないが、リーダーシップとエネルギッシュなその後の生き方は、是非とも見習いたいところである。

氏には、破天荒なリーダーというイメージがあるが、この本を読む限りその考え方に特別なところはない。
それは、実は誰でも出来うるのだと感じさせるところがある。
ただし、それは決して、日本で厳しい社内競争を勝ち抜いて大企業のトップに立ったような人物からは感じられないものだとも思う。

自分自身へ活力を注入したいと思ったら、やっぱりこんな人物の話を聞くのが一番だろう。
サラリーマンであれば、是非一読しておきたい一冊である・・・

posted by HH at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/経営者の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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