2015年11月09日

【あと20年で無くなる50の仕事】水野操 読書日記600



第1章 大きく変わろうとしている「職業」の概念
第2章 コンピューターは人を駆逐するのか
第3章 今後20年、コンピューターが徐々に仕事を奪っていく
第4章 中途半端な知的労働者は容赦なく排除される
第5章 時代に合わせて変化しながら生き残る職業
第6章 これから生まれる未知の職業とは-生き残るために必要なこと

来年の話をすれば鬼が笑うというし、将来のことは神のみぞ知ることだが、そうかと言って目をつぶっていていいとも思わない。
わからないなりに、「予測」というものをしてもいいと思う。
そして、そんなところに、目に付いたのがこの本である。

時代とともに変化する職業に対する考え方。
今から45年前の男の子のなりたい職業は、1位がエンジニアだったそうである。
それが2013年には、サッカー選手・監督になっている。
子供達に人気のパイロットも、テクノロジーの進歩により、一人で大型機を操縦する時代が来るかもしれないとする。

そうした変化に、大きな役割を果たすと思われるのが、コンピューターである。
人工知能は、あらゆる分野で人に取って替わるかもしれない。
アシスタントや単純作業者はIT化でなくなり、介護現場でロボットが求められるように、人間の仕事が置き換えられていく。

AIとロボットは、ブラック企業を一層するかもしれないが、これは歓迎すべき傾向と言っていいのだろう。
居酒屋に行くと、ロボットが応対し、ロボットに席に案内され、タッチパネルでオーダーするとロボットが運んできて、タッチパネルで会計を頼んで、クレジットカードで決済するという例が語られているが、人手不足に悩む飲食業界においては、非常に実現可能性の高い未来かもしれない。

すでに自動運転が脚光を浴びているが、タクシーや電車もロボットによる自動運転が一般的になる可能性は非常に高い。
新聞も電子化で減っていくだろうと思われるが、一方で航空機には監視役としてのパイロットが残ることが考えられ、看護師や作業療法士など対人スキルが必要な部分は、人間の仕事として残るかもしれない。

「中途半端な知的労働者は容赦なく排除される」とする章では、翻訳者やエンジニア、歯科技工士や弁護士までもが、工夫をしなければ淘汰されるとする。
弁護士も、裁判の方針を立てたりする者は良いが、単に資料収集などをやるだけの弁護士は生き残っていけないとする。
要は、「使われる」のはダメだということである。

どんなにテクノロジーが進化しても、「ビジネスを生み出す人・所有する人、自分の意志でビジネスを進められる人」は生き残っていける。
テクノロジーを利用する立場に立たないとダメだというのは、その通りだと思う。
というよりも、それは今現在でも当てはまるように思える。
自分の仕事が、簡単に置き換えられるかどうか、考えてみるのもいいと思う。

こうしたことは、あくまでも予測にしか過ぎない。
この通りになるかもしれないし、ならないかもしれない。
ただ、一つの思考訓練としては良いと思う。
自分の仕事が、人間でなければできないかどうか。
今働いている人は、今一度考え、そして仕事のやり方を見直すいいきっかけかもしれないと思う。

これから働く人たちは、人気就職ランキングなどに左右されることなく、いろいろ考えてみるといいかもしれない。
己の思考訓練に、一読するといいかもしれない一冊である。
    
  
posted by HH at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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