2015年11月22日

【運は創るもの】似鳥昭雄 読書日記604



第1章 勉強嫌いの落ちこぼれ
第2章 歌手になろうとした青年時代
第3章 何をやってもうまくいかない
第4章 日本に「豊かな生活」を実現したい
第5章 師匠の教えを指針に
第6章 試練は終わらない
第7章 ロマンとビジョン、愛嬌と度胸

著者は、ニトリ創業者。
日経新聞の「私の履歴書」に採り上げられ、「面白い」と評判になっていたのが加筆されて書籍化されたものである。
こういう創業者の自伝は大好きであり、迷わず手に取った。

戦争中に北海道は樺太で生まれ、終戦後に札幌に移る。
一家はヤミ米の売買で生計を立て、著者も「家業」を手伝う。
学校ではいじめに遭い、物覚えが悪くて小学校4年まで漢字で名前が書けなかったという。
高校入試はことごとく失敗し、工業高校の校長先生にヤミ米を届けて補欠合格したというエピソードはなかなかすごい。

大学へ行ったのも、その狙いは「親の仕事から逃げるため」。
要はモラトリアムであるが、勉強は全くしない。
女性の先生にはお世辞を言い、ある先生にはワインを届けたり、先生を尾行して弱みを握ろうとしたりという行動は、これはこれで凄いと思う。

家出して広告会社へ勤めるが、これも上手くいかない。
もっとも実績が上がらなければ半年でクビになる広告代理店で、上手く取り入って実績ゼロでも居座る世渡り上手は、これはこれで一つの才能である。
そして「周囲にないから」という理由で家具屋を始める。

店の名前は、「似鳥家具卸センター北支店」。
センターは「大きい」というイメージ、卸は「安い」、「北支店」は他に本店があると思わせるためであったという説明は、とても自慢できたものではない。
せっかく開店したのに、もともとのあがり症で店頭に立っても上手くセールスできない。
しかし、お見合い結婚した奥様が店頭に立ち、一気に家具が売れていく。

家具を配達に行き、行ったお宅では奥様を車に待たせたままビールをご馳走になったり、飲んだりパチンコに行ったりと配達をサボっていたらしい。
別れた彼女への慰謝料としてトラック一台分の家具を渡す。
多分奥様には一生頭が上がらなさそうである。

そんなめちゃくちゃばかりでは、当然ない。
交渉ごとは断られてからがスタートだという。
ただし、しつこいだけではダメで、愛嬌と執念が大事だとする。
これで融資を断られた銀行に、融資を認めさせてしまう。
今でも通用するかどうかは別として、前へ進むファイトはすごいと思う。

経営コンサルタントの渥美俊一氏と知り合い、師事するようになる。
これで独自経営が修正される。
「同じことをやったら先行者に勝てない」ということは、今でも至言である。
物語として面白いことは確かであるが、それだけではない。
やっぱり成功者の言葉には学ぶべきところが多い。
最後に掲げられている「プロの150訓」は、説明はなかったが、メモしておこうと思った。

サラリーマンでも経営者でも、何かを得たいと思う人には、いろいろなヒントが得られると思う。
ただの読み物として読んでも面白いだろう。
すぐに読めてしまうし、読んで損のない一冊である。

posted by HH at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/経営者の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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