2015年12月13日

【グレートカンパニー】リッチ・カールガード



原題 : The Soft Edge Where Great Companies Find Lasting Success

第1章 「グレートカンパニー」が持つ成功し続ける条件とは何か
第2章 なぜ経営者は財務諸表だけを眺めていてはいけないのか
第3章 チーム全体の信頼を高める
第4章 変化に対応し続けるための「知性」を育てる
第5章 失敗を恐れないチームをつくる
第6章 他社には真似できない「テイスト」を生み出す
第7章 心に響くストーリーの語り手になる
結論  データと感性の融合が最強のチームをつくる

著者は、現在「フォーブス」誌発行人であり人気コラムニストとのこと。
さらにはアントレプレナーとしても数多くの起業を成功させ、ベンチャー投資家でもあるらしい。
要は起業の才溢れるビジネスマンなのであろう。
そんな著者が、成功する企業について語った本である。

なんとなくタイトルからして『ビジョナリー・カンパニー』シリーズを連想したが、この本もまたすぐれた企業が有する特質について、「ソフトエッジ」という言葉を使って説明している。
サブタイトルに「すぐれた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件」とあるが、それがすなわち「ソフトエッジ」である。

企業は「長期にわたって成功するための完全な三角形」として、「戦略的基盤」「ハードエッジ」「ソフトエッジ」の3つがあるとする。
このうち、「ハードエッジ」は「スピード」「コスト」「サプライチェーン」「流通」「資本効率」の5つであり、これは分かりやすい。
これに対する「ソフトエッジ」とは、「信頼」「知性」「チーム」「テイスト」そして「ストーリー」である。

「信頼」とは文字どおりであり、企業の成功を支える土台である。
「信頼」こそがイノベーションを生み、「知性」とは、変化に対応し続けるためのものであり、失敗を恐れないチームが企業の力となる。
他社に真似のできないものが「テイスト」であり、心に響く「ストーリー」が企業の力となる。
「ストーリーとは会社であり、会社とはストーリーである」として特に強調されている。

こうした「ソフトエッジ」がもたらす強みが、永続的な魅力の本質だとする。
具体的な企業として、ノースウェスタンミューチュアルという保険会社や企業ではないがインディアナ大学のバスケットチームとか、メイヨー・クリニック、フェデックスなどが紹介されている。
果たして自分の勤めている会社はどうなんだろうと比較してみるのもいいかもしれない。

やや教科書的であるのは、仕方ないかもしれない。
ただ、いくつかはその通りだと共感できる指摘もある。
「苦境に立たされた時こそ企業文化が問われる」
「雑談しにくい職場に創造性は生まれない」という指摘は、もっともだと思う。

『ビジョナリー・カンパニー』シリーズもそうだが、優れた企業についての研究というのも個人的には必要だと思っている。
確かに栄枯盛衰はあるかもしれないが、働く自分の会社がより「すぐれた企業」に近づくためには何が必要なのか、常に意識していたいと思っている。
そういう自分には、この手の本は心地よい。

『ビジョナリー・カンパニー』シリーズもまた続編が出るかもしれないが、この手の本は意識的に読み続けたいと思う。
この本に続編が出るのかどうかはわからないが、出るなら読みたいと思える一冊である・・・

posted by HH at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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