2016年02月18日

【お金持ち入門】土井英司



第1章 あなたもお金持ちになれる!
第2章 まずは300万円をアグレッシブに貯める
第3章 株式・債券でお金を増やすテクニック
第4章 投資信託でお金を増やすテクニック
第5章 社長はこんなにズルをしている
第6章 失敗しない物件の選び方と投資術
第7章 海外投資でしっかり儲けるヒント
第8章 ムリ・ムダのない戦略的な保険のかけ方・使い方
第9章 お金に振り回されない相続

その名もずばり、「お金持ち入門」と名打った一冊。
この世はお金がすべてとは言わないが、やっぱりお金は重要。
誰もが皆お金持ちになりたいと思うであろう。
それゆえ、「こうすればお金持ちになれる」系の本は多い。
もちろん、私もお金持ちになりたいという気持ちは強いが、それと同じくらいに「どんなことを書いているのか」が気になるというもの。
この本もそんな好奇心から手に取った次第である。

さて、そもそもお金持ちになろうと思ったら、「自分で稼ぐ(P/L的発想)」か、「資産で稼ぐ(B/S的発想)」になるかのいずれかである。
このうち「自分で稼ぐ」ことについて、本を書くのは難しいだろう。
「こうすれば簡単に稼げるようになる」というノウハウなどどこにもないからである。
まぁせいぜいが「ネットでモノを売る」系であろう。

一方で、「資産で稼ぐ」のは、(理論的には)極めて簡単。
したがって、この手の本はほとんどが「資産で稼ぐ」ものになっている。
有名な『金持ち父さん』シリーズもそうである。
そうすると、王道は、「まずは収入の一部を貯め」て、種銭を作り「株や不動産などに投資する」といった類になるもので、この本も「入門」とあるからか、この王道通りの内容となっている。

まず最初はやっぱり種銭作り。
「3つの財布」を用意せよとされる。
3つの財布とは、➀使う=生活費、➁貯める=何かあったときに備えた貯金、➂増やす=投資である。
これは基本的な考え方。
若い人には参考になるのではないだろうか。

そして種銭を作った後は、ただひたすら投資商品の紹介となる。株式、債券、投資信託、不動産、海外投資、保険。
いずれもアウトラインだけであり、これを読んですぐ投資したら成功するというものとは程遠い。
「株とはなんぞや」と言うレベルである。
だから、「入門」なのだと言えばそうかもしれないが、なら「お金持ち」とするのは如何なものかと思う。
「普通の運用」の「入門」だろう。

読んでいくと、入門レベルをすでに卒業している身には眠くなるばかり。
ところどころに、副業収入が会社にバレないコツ(確定申告の際、住民税の徴収方法にチェックすれば会社に送られてこない)だとか、「借りられる金額と返済できる金額は違う」といったローンの基本とか、「障害者控除」が利用できる人は利用すべしとか、「最大の相続対策は自分で使い切ること」とか、ちょっと知っておくといいことがあって、これはこれで参考になる。
最後にもっとも重要な資産は、「知恵と友達」と言う指摘があるが、これは何よりの真実であろう。

目をギラギラさせて「お金持ち本」を探す向きには全く役立たないが、タイトルに迷わされることなく、「お金の基本」という認識であれば、若い人などには参考になるであろう一冊である・・・


posted by HH at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融・経済・株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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