2016年04月21日

【株は1年に2回だけ売買する人がいちばん儲かる−チャート分析の第一人者が生み出した究極の投資法−】伊藤智洋



第1章 日々の値動きを追いかけていても株式投資で勝つことはできない
第2章 相場の値動きは毎年似たようなものになっている
第3章 値動きのシナリオがあれば迷いなく投資できる
第4章 上昇に入るときはタイミングとチャートの形でわかる
第5章 「積極的な上昇局面」での動き方の特徴
第6章 シナリオ売買で儲けるための仕掛けから手仕舞いまでのまとめ

自分自身株式投資を行っており、それなりに上手くいっている部分と手痛い目にあっている部分とがあり、やはり普段からその手の情報にはアンテナを張っているつもりである。そんなところにこの本のタイトルに目が行ったのは、ある意味、自分自身の株式投資の考え方に相通じるものを感じたからである。

株式投資は「1強9弱の世界」だと著者は語る。それはそうだろうと思う。その世界で、デイトレで勝ち続けるのは至難の技で、「材料がどうとか、需給がどうだとか、チャートのパターンがどうだとか、考えてみたところで有利な立場に立てるわけがない」とはっきりと言う。そしてそれは真実だと思う。
しかし、そんな中であえて勝つとしたら、と指南するのがこの本というわけである。

伊藤流必勝の4つのステップは以下の通り。
1. 季節的なタイミング、想定される年間の値幅などの基本的な条件にその時点までの相場の流れを合わせてシナリオをつくる
2. 上昇すべきタイミングに底堅い動き➕1日または数日の値幅の大きな動きが起きて「積極的な状態」に入ったら買いに入る
3. 積極的な上昇局面ではチャート分析(支持と抵抗など)が有効に機能するので、調整のパターンを見極めながら保有する
4. 値幅のある日柄の長い上昇が終了したら売って利益を確定する。値幅のある日柄の長い上昇のチャンスは1年に2回ある

株式市場の大まかな動きの特徴の説明がなされ、要は弱者はこの流れの特徴を捉えて適切なタイミングで売買すべしと語っている。個人的にも常時勝負していてもなかなか勝つのは難しいと感じていて、年間に大きな流れがあることも理解している。だが問題は、毎年その流れの形は微妙に異なり、それを見極めるのは難しいということである。著者は長年自分自身で研究してきて、その流れが読めるのかもしれないが、この本を読んでそれが分かるかというと、難しい。(わかる人にはわかるのかもしれない・・・)

年間では、「積極的な投資が行われる」数ヶ月と、消極的な「時間待ち」の時期とがあり、「時間待ち」の時期に投資を繰り返しても大きな利益は得られないとする。
そしてチャート分析は、上昇を基本に行うとするが、これはなるほど参考にしたい意見である。チャート分析は、頭から信用するわけにはいかないが、無視もできない。上昇期は有効だという意見はなるほどそうなのかもしれないと改めて思う。

そして肝心の積極的な状態に変わるときのサインは、
1. 上値、下値を切り上げる動き
2. 1日または数ヶ月の値幅のおおきな動き
だとする。
これはなかなか見極めるのが難しい。

投資銘柄としては、日経平均先物、日経平均採用銘柄は投資対象となりうるとする。個別銘柄は、注目材料のあるもので、5年10年先を見極めた銘柄選びをしていけば必ず良い相場に当たるという。
最後に著者はシナリオの作り方を解説してくれているが、これは正直言ってよく分からない。例えば月ごとの陽線確率が表示されているが、皆46〜68%で推移していて、ほとんど丁半博打の世界にも思える。著者が運営する有料サイトではもっと詳しくわかるようであるが、なんだかそちらに誘導されているような気もする。

道を極めた人の教えとして、否定するつもりはないものの、正直言って素人には難しい。そのエッセンスだけ参考にさせていただきたいと思うところである。これはこれで、また面白そうな株式投資指南本があれば、手に取りたいと思う次第である・・・

posted by HH at 21:15| Comment(2) | TrackBack(1) | 金融・経済・株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ

私も読みました。
血となり肉となり、笑顔になれるようお互い頑張りましょう。
Posted by ホロコサン at 2016年04月25日 22:44
ホロコサン様

コメントありがとうございます。
頑張りましょう。
Posted by 管理人 at 2016年04月26日 17:29
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