2016年05月28日

【BOLD突き抜ける力−超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法−】ピーター・H.ディアマンディス/スティーヴン・コトラー 読書日記661



原題:BOLD/HOW TO GO BIG,CREATE WEALTH,AND IMPACT THE WORLD
第1章 さらばリニア思考
第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー
第3章 世界を変える五つの選択肢
第4章 高みを目指す
第5章 突き抜ける秘訣
第6章 大富豪の知恵
第7章 クラウドソーシング
第8章 クラウドファンディング
第9章 コミュニティーをつくる
第10章 賞金付きコンテスト

著者は米シンギュラリティ大学の創立者であり、今はXプライズ財団のCEOであり、2014年のフォーチュン誌「世界の偉大なリーダー50人」に選ばれたという人物と、ジャーナリストのコンビである。そんなコンビが、「超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法」について語った一冊である。

そんな世界を変える方法は大きく分けて3つ。
1. テクノロジー
2. マインドセット(モノの考え方)
3. クラウドの力
である。

テクノロジーについては、「エクスポネンシャル(指数関数的)・テクノロジー」と称される。これは、少しずつ順を追って進化していく(本の中では「リニア思考」と呼ばれているものであろう)ものではなく、飛躍的に進化するそれという意味のようである。例として、写真技術を確立したコダックの例が語られる。コダックは写真技術を進化させ、一時代を築いたものの、デジタル技術を開発しながらこれをボツとし、結果としてデジタル技術の急速の進化についていけず破綻した。

今日のスマホには、世の中に出た時には現在の貨幣価値で90万ドル相当の技術(GPS、カメラ、音楽プレーヤー、百科事典等々)が普通に搭載されている。3Dプリンティングの進化もすごく、今や「メイドインスペース」の時代を迎えつつあり、世界初の地球外3Dプリンティング会社であるメイドインスペース社が設立されている。これは重力の軛から解き放たれ、製造の概念を変える可能性を秘めている。

そんな「エクスポネンシャル」な技術には、以下の分野がある。
1. ネットワークとセンサー
2. 無限コンピューティング
3. 人工知能
4. ロボティクス
5. 合成生物学

このうちネットワークとセンサーについては、銃声感知技術が目新しかった。街中で銃声を感知すると半径3メートルの範囲で場所を特定し、警察に通報するのだとか。治安維持には効果が期待できるかもしれない。人工知能は2029年にはあらゆることにおいて人間を上回り、合成生物学において、人間は100歳が60歳になるのだとか。何れにしても未来は今よりさらに暮らしやすそうに感じる。

テクノロジーと合わせて、考え方も重要。特にピーターの法則が印象的である。
1. ノーと言われたら一段階上に行け(権限はえてして上が持っている)
2. どちらか選べと言われたら両方取れ
3. 教科書通りにやろう ただし筆者は自分だ
4. 勝てなければルールを変えよ
5. 走れるときには歩くな
6. 未来を予測する最良の方法は自分で未来をつくることだ
7. 簡単なことならばすでに他人がやっている
8. 的を決めなければ絶対に当たらない
物事をなすにあたって、「どう考えるか」はやっぱり重要。心に響く言葉を持っている者は有利ではないだろうか。

最後にクラウドの威力が語られる。「クラウドソーシング」「クラウドファンディング」の力は、現代ならでは。「賞金付きコンテスト」は予想外の周知を結集する。「ゴールラインを超えるために必要なすべてのソースを調達するためのもの」という説明は大げさでもないと感じる。やる気のある者にとっては、今はものすごく恵まれているように思える。これから何かを成し遂げようとする志を持つ者にとって、必読の一冊であると思う・・・


posted by HH at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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