2016年09月05日

【君はどこにでも行ける】堀江貴文



第1章 日本はいまどれくらい「安く」なってしまったのか
第2章 堀江貴文が気づいた世界地図の変化〈アジア編〉
第3章 堀江貴文が気づいた世界地図の変化〈欧米その他編〉
第4章 それでも東京は世界レベルの都市である
第5章 国境は君の中にある
特別章 ヤマザキマリ✖️堀江貴文

 ホリエモンの本をまた一冊手に取る。これまでに『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』『我が闘争』を読んでおり、それまでのイメージが変わったのと、自分自身読んで刺激を受けるところが大きく、迷わず手に取った次第。

 ホリエモンは、出所後3年弱で28か国58都市を旅したという。そんな旅を通じて感じたことを記したのがこの本の内容。と言っても、「若者よ外へ出ろ」というものではない。むしろ、「行きたければ行けばいいし、行きたくなければ行かなくていい」とのスタンス。「日本にいようが、海外にいようがやれることなんていくらでもある」という言葉は、“らしくて”いい。まずは日本の現状を知ること、としてスタートする。

 はじめに「日本がどのくらい安くなってしまったのか」が語られる。確かにアベノミクスで円は安くなった。しかしそれは悪いことではないとする。大きく経済成長できるチャンスであると。観光立国としての地位の確立がその一つで、イギリスのような「ウィンブルドン現象」を受け入れるべしと続く。例えばスポーツでは、すでに大相撲はウィンブルドン化しており、Jリーグもこれにならうべしと続く。

 また、移民については、解禁しても税金や年金などの割高な国民の義務を嫌い、大して人は来ないとする。斬新な意見である。中国の裕福な人はすでに1億人以上おり、日本の女子も海外の富豪に嫁いでいるという。アジアの驚異的な発展を目にしてきたホリエモンの言葉はなかなか刺激的である。中国のバブリ方は半端ではなく、まだまだ衰える兆しはないという。現地に行く機会がなかなか持てない身としては、こういう話は参考になる。

 そしてアジア各国の様子が語られていく。スピード感に満ちた韓国のビジネス。世界に名を轟かすタイの富豪。アジア随一の親日国台湾。北朝鮮には太陽政策が正解なんて意見も披露してくれている。タイではケーブルウェイクボードなるものが流行っているとし、ノリのいい遊びのうまい人がその感覚を生かして生き残るなんて話をする。「いい学校へ行って・・・」なんて時代はもう過去のものとなりつつあるのを感じる。

 そんな日本と日本人にとって、まだまだ強みはあるという。首都東京のサービスは世界最高レベルだという。インフラ、治安、料理の美味しさ、ヘルシーさ、サービスの質・・・確かにそうなのかもしれない。福岡はアジア戦略では最前線になる都市であり、瀬戸内は例えば地の利を活かす水上機ビジネスがスタートしており、大阪の困対策は子供への投資が早道と提言が続く。「教育予算を倍にするだけで10年後には驚くほどの効果が出る」という意見は、言われてみればそうなのかもしれない。

 カジノを解禁すれば、チャイナマネーが取り込めるという。「カジノ」と聞いただけで、いかがわしいもの、暴力団の温床などネガティブなイメージを持つが、冷静に考えてみるべきなのかもしれない。「寿司は20年しないと握れないのか」という意見は、私も感じているところである。寿司の美味しさはネタにあり、いいネタを仕入れられるなら、回転寿司よりカウンターの店の方が美味しいという理屈は、理論的には成り立たない。

 ホリエモンが訴えるのは、「頭の中の国境を消す」こと。海外に出る出ないではなく、これから何が起こるのかを正しく察知する情報力とリテラシーを得ることが大事と説く。なかなか容易なことではない。ただ一つ言えることは、こういう考え方も頭の片隅には置いておかないといけないことは確かであるということだろう。ホリエモンの意見には、納得できるものとそうでないものとがある。だが、それだけは間違いないと思うところである。

 これからもホリエモンの意見には耳を傾け続けたい、と思わせられる一冊である・・・


posted by HH at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/経営者の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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