2016年10月20日

【影響力の心理−THE POWER GAMES−】ヘンリック・フェキセウス



原題:THE POWER GAMES
第1章 影響力の仕組み
第2章 言葉の魔術
第3章 権力のカラクリ
第4章 嫉妬と妬みの構造

もともと個人的に心理学に興味を持っていたというベースがある。そんな自分にとって、こうしたタイトルは実に食指を動かされるところがある。そういう次第で手にした一冊。
著者はこの本を、「人間関係におけるストレスをなくし、その場の流れを自分の望む方向に導くことのできる『影響力』について書いた本」とする。

そんな影響力には、二つの原則があるとする。
・日々のコミュニケーションにおいて、相手の思考や行動に影響を与える方法をしっかりと理解すること
・どのように影響するものであれ、影響力とは他社へ敬意を持ち、他者を自分と同じくらい大切に考えている時こそ、より効果が上がる
なんとなく「テクニックで相手をコントロールする」のではないもののようである。

 人が何かを信じるにあたり、「信じやすい情報」には4つの特徴があるという。すなわち、
・覚えやすい名前
・耳に心地好い音
・無用な飾り立てがなく、読みやすい
・相手自身に考えさせない
であるが、それにより、
・何度も繰り返すことで親しみやすくする
・選択肢を少なくして真実に思わせる
ということが効果があるとする。

以後、人の特徴としてさまざなことが説明される。
・気が散る環境にいると、人の意見に流されやすくなる
・人は集団になると簡単に操られる
・暗示の方が人は動く
・語彙の豊富な人は知的に見える
・賛同されると「受け入れられた」と感じる
・逆説(「しかしながら」)ではなく、順接(「だからこそ」)だと説得しやすい
・ネガティブな情報は先に
どれもなるほどと思う。先に「テクニックでコントロールするものではない」と示されていなければ、「小手先テクニック系」の話と勘違いするかもしれない。

個人的に参考になったのは、他人からの攻撃に対しての態度である。
・相手に言われた内容を「笑い飛ばす」
・笑顔、微笑み、前向きなコメントで対応する
というものであるが、「反撃したり言い返したりすると、批判に信ぴょう性を与える」という部分は参考にしたいところである。
また、相手の話を遮る時は、「待って、あなたの話をちゃんと理解できているか確かめても良いですか」とするのだそうである。これは試してみたいところである。

さらに相手の攻撃を無力化する方法として2つ紹介される。
・相手にこちらの視点で問題を考えてもらう
・黙り込む
前者は個人的にも経験があるが、なかなか「使える方法」だと思う。ただし、後者の効果はどうだろう。試してみたい気もする。

本を読んだからといって、すぐに影響力を行使できるというわけではないが、考えてみてもいいことではないかと思う。ビジネスの現場でも議論を交わす時に、ほんのちょっとした心掛けで自分の意見をスムーズに受け入れてもらえるなら、それはそれで重要なことだと思う。ほんのちょっとしたことから、試みてみたいと思う。

こうした話が好きな人、興味のある人には面白いかもしれない一冊である・・・



posted by HH at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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