2016年12月03日

【<実践>自分の小さな「箱」から脱出する方法】アービンジャー・インスティチュート・ジャパン



第1部 「箱」という名の自己欺瞞の世界
 Challenge1 相手が自分をどう感じているか
 Challenge2 「私」には特権がある?
第2部 人はどのようにして「箱」に入るか
 Challenge3 自分だけが気づいていないこと
 Challenge4 相手のことを「ひどい人間」だと感じるとき
 Challenge5 持ち歩いている箱の中身を検証する
 Challenge6 もしも、相手が「箱」に入っていたら
第3部 「箱」からどのようにして出るか
 Challenge7 いつでも変わることができるという真実
 Challenge8 箱の外の場所を探す
 Challenge9 状況を新たに考え直す
 Last Challenge 箱の外にとどまる

 あまりよく調べずに手にした一冊なのであるが、どうやらこの本には元ネタというべき本があって、それは『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という同タイトルの本である。そしてこの本は、その<実践版>という位置付けであるようである。

 ここで問題とされているのは、「自己欺瞞」。それを解決する方法を伝えたのが、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』ということである。その解決策をさらにわかりやすく伝えるために、本書が書かれたということである。また、本書ではさらに「自己欺瞞」を「箱に入っている」と表現して話が進んでいく。

 およそ人間関係において、「人を人として見るか」、「人をモノとして見るか」の2通りがあるという。表面上の行動がどうあれ、それをしている時の自分の気持ちによって人は反応するという。その人の心の持ち方によって、与える影響が決まるとする。そのあたりは自分の経験からも真実であると思う。人を人として見るのは「思いやりの心」であり、モノとして見るのは「抵抗心」とする。この心の持ち方が間違っていれば、人は期待する相手の行動を引き出すことはできない。

 自分が他人のためにすべきだと感じたことに背く行動を「自分への裏切り」とし、一旦自分の感情に背くと、周りの世界を自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。そうすると現実を見る目が歪められる。そしてこの時、人は「箱」に入る。この「箱」は4種類ある。
  @ 人より優れているとする「優越の箱」
  A 〜してもらって当然という「当然の箱」
  B 人よりよく見られたいという「体裁の箱」
  C 人より劣っているという「劣等感の箱」

 言葉だけだとイメージしにくいが、夫婦の事例で説明されているところはわかりやすい。そしてそんな事例は我が家の夫婦関係にも当てはまる。そして、自分の心の持ち方についてあれこれとイメージすると、どうしてもある思いが脳裏に浮かぶ。「妻こそ箱に入っているではないか」と。この本はそれに対する答えも用意してくれている。「自分が箱の中にいることによって、他の人たちをも箱に入れてしまう」と。

 ここで使われている親子の例がわかりやすい。夜遅く帰る息子に対し、母親は厳しく躾けようと口うるさく言う。すると、息子も面白くないので、家に帰りたくなくなり、ますます帰りが遅くなる。車を貸してくれと頼まれ時、母は息子に門限を課すが、きちんと門限を守った息子に対し、褒めるどころかタイヤを軋ませたなど他のアラを探してしまう。相手を責めている自分を正当化するには、相手が責めるに足る人間でなくてはならない訳で、考えてみればこの母親のような対応はごく普通のものであると思われる。

 こうした箱からどのように脱出したら良いのか。
それは他の人が間違ったことをしていると言う点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかをよく考えることだとする。また、他の人が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめ、自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけることだとする。

 我が家の夫婦関係を見るに、ずいぶん当てはまっていると読みながら感じる。我が家も夫婦でしっかり箱に入っている。 思うに、ここにある人間関係はよくあること。回避できるものであれば回避したい。我が身にも当てはまるだけに、この本に書いてあることをまずは実践して見たいと思う。
短いものの、ヒントにあふれた一冊である・・・



posted by HH at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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