2017年01月09日

【心を動かす話し方】堀紘一



第1章 話の中身を決める4要素
第2章 話上手は聞き上手
第3章 話し上手は“本質論者”
第4章 シーン別の効果的な伝え方
第5章 日本人と外国人を惹きつける話し方の違い
第6章 「話が上手い」と感心される人

著者は、元BCGの社長であり、現在はベンチャー企業支援、大企業の戦略策定・実行支援をするドリームインキュベーターの社長を務める人物。ビジネスマンならその名を聞いたことがないという人はいないであろう。実は、著者は本の虫であるらしく、本を読んだりしてインプットした情報をいかにアウトプットするかという話し方をテーマとしたのがこの本である。

まずは話は中身が大切というごく当たり前のような内容から。ここでは知識と関心のある・なしにより4つのマトリックスで考え、その中で、「相手が知らない話」と「相手が関心のある話」の組み合わせが一番相手に伝わるとする。さらに「相手が知らない話」は全体の4割までにするのだという。一度に多くの情報を伝えようとすると相手に理解できない部分が増え消化不良が生じるという。

著者は公演の機会が多いらしく、公演向きの話やコンサルタントらしくプレゼン向きの話も多い。
・話は13分以内にまとめ、それ以上の場合は「だれ場」を適宜入れる
・プレゼンは起承転結ではなく、転結起承とする
・プレゼンシートは3枚以内

また、思わず納得してしまう話も多い。
・口下手は聞く耳を持たないタイプが多い
・説得するのではなく納得してもらう
・本質にはだれもが耳を傾ける
・どうしても説得したいのなら目力
・意見をストレートに伝え過ぎない
・ホウレンソウができるのは仕事ができる人

人はだれしも人見知りという意見は、自称人見知りの私には意外な気もする。人見知りをみんなそれぞれのやり方でなんとか克服しながら努力を重ねてコミュニケーションを取り合っているというが、なるほどそれだと少し気持ちも楽になる。著者もそんな部分があるのだろうかと思うと、少し希望が出てくるところである。

また、人生とはやりたいことを探す旅だと言う。人生の後半になってやっと進むべき道が見つかるケースもあって、若いうちから「やりたいことがない」「将来が見えない」と焦らなくてもいいと語る。このあたりは話し方ではなく、人生訓である。子供達にも教えてあげたいことである。

すべてがなるほどと思う部分ばかりでなく、またちょっと「上から目線」的な語り口が引っかかるところもある。「話し方」と言っても単なるテクニック本と言うわけでもない。それなりの経験を積んできた人の言葉なので、学ぶべき点は多々ある。そうした学ぶべき点を素直に学びたいと思わされる一冊である・・・


posted by HH at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/自説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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