2017年03月15日

【経営者になるためのノート】柳井正



序 章 経営者とは
本編 経営者に必要な四つの力
第1章 変革する力
第2章 設ける力
第3章 チームを作る力
第4章 理想を追求する力

著者はユニクロの柳井氏。大経営者の本を読むのも、直接薫陶を得ることのできない身としては勉強になるというものである。手にとってまず驚く。その名の通り、「ノート」なのである。真ん中に普通の本のように文章が印刷してあり、その周りに広く余白がとってある。ここに気づいたことをどんどん書き込めということのようである。「自分だったらどう考えるのか」「自分の組織だったらどのようなことが当てはまるのか」自分でノートを完成させろという。なかなか面白い。

経営者とは、一言で言えば「成果をあげる人」だとする。「成果」とは「約束したこと」。経営者が、顧客、社会、株式市場、従業員に対して約束したことを実行して実現することである。そしてそれを考えるにあたって一番大切なことは、社会における自分たちの存在意義、つまり使命を考えることだと続く。会社の使命と成果が結びついていることが経営の原則だとする。自分たちの会社はどうであろうかと考えてみる。良い問いかけだと思う。

以下、経営者に必要な四つの力というテーマに沿って話が進む。心に刺さった言葉をメモしているとあっという間にリストが長くなる。
1. 非常識と思えるほどの目標を掲げよ
2. 終わりから始める。ゴールを設定すれば「すべきこと」が明らかになる
3. 常識を疑い、常識にとらわれない
4. 危機感に基づいて経営をやるべきであって、不安に基づいてやってはいけない
5. 仕事の基準を高く持ち、妥協と諦めをしないで追求する
6. 自分なりの基準ではなく、お客様が本当に喜ぶ基準
7. リスクがあるところに利益がある
8. リスクを取った限りは中途半端にせず、結果が出るまでやりきる
9. 要求、質問をしないと現場の仕事は「作業」になる
10. 厳しい要求をする。要求してやらせる以上は最終的な責任は上司が全部取るということを覚悟しておく
11. 自分はできていると思わないようにする
12. 自分に力をつけて本物の情報が入るようにする
13. お客様の声は重要だが、その一枚上手を行こうとする
14. 提供者である自分たちが本当にいいものと思うもの、本当にいいお店だと思うものを作る
15. 当たり前のことを徹底して積み重ねる。能力よりも習慣
本当にキリがない・・・

リーダーシップについても、個人的に大いに勉強になる。
1. 信頼こそすべて
2. 首尾一貫
3. 部下の立場に立って話を聞く
4. 目標はしつこく繰り返してはじめて共有できるもの
5. 仕事を本人に考えさせることが責任感の根源となる
6. 自由に考えさせて権限を与えた方が結果もよくなる
7. 本人が自分の仕事だと思ってやるから責任も追及できる
8. 自分の仕事だと思った時、人は頑張る。箸の上げ下ろしまで指図しない
9. 仕事の成果=能力×モチベーション
言われてみればその通り。自分自身が部下の立場に立てば、こういうリーダーの下で働きたいと思うだろう。自分もかくありたいと思う。

「経営者になるためのノート」というタイトルは、まさにその通り。薄いが中身は非常に濃い。意識を高く持ちたいと思う人なら、読んでおきたい一冊である・・・




posted by HH at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/経営者の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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