2017年04月27日

【はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき】島地勝彦



 著者は、元「週刊プレイボーイ」の編集長。現在は引退してコラムニストとして生計を立てているようである。そんな方が、本領発揮し、様々なテーマについて語ったものがこの本となっている。著者のことを知ったのは、日経BPのウェブサイトである。「乗り移り人生相談」というコーナーの記事を何度か目にしたことがあり、その語り口が実に爽快だったことから興味を持っていた。だがこの本を手に取るまで、同じ著者によるものと気が付かなかったのは事実である。

 この本も、日経BPのサイトと同様、実に豪快・爽快である。いきなり不倫について肯定的な発言が出てくるし、自らも経験ありと語ってしまう。「オッパイの大きい女は決してバカではない」なんて堂々と語るし、「大きな乳を揉んだり乳首をくわえながら女の胸に顔を埋めて寝ることに無上のしあわせを感じる」などということも堂々と書いている。いや実にその通りなのだが、それをそう公言するには、自分はあまりにもシャイ過ぎるから羨ましい気もする。

 ご本人はもう70歳を超えているようなので、そうしたものから達観しているのかもしれない。そう言う立場からずばりと裏表なく本音で語る雰囲気が実にいい。もっとも、「おっぱいネタ」ばかりではない。
・社長の最大の仕事は、その次の社長を選ぶことである
・本は速く読むとすぐ忘れてしまい、ゆっくり読むとなかなか忘れない
・人を待たせるより、待ったほうがいい
・悔しいときは、奥歯を噛みしめて笑え
・コンプレックスを武器にした瞬間、人はコンプレックスから解放されて、ひとかどの人になる
・こつこつ積み重ねた努力が一瞬にして崩壊するときがある
などと言う至極真面目な言葉も普通に出てくる。これはやはり深い人生経験のなせる技なのであろう。

 一方、やっぱり元「週刊プレイボーイ」編集長のなせるワザなのか、男と女に関する話がやっぱり面白い。
・本番の恋愛を経験するには、スポーツと同じように数々のウォーミングアップが必要
・一つの深い恋情は、沢山の浅い情事にまさる
・男と女の愛にはタイムラグがある
・プレイボーイには巨根がいない
・女の臭いがしないと、男は女にモテないものである
・プレイボーイの秘訣は恋の二番手になることである
どれもこれも明るいところでは言いにくいようなことをさらりと語ってのけるところが実に良い。女の目を気にして綺麗事で飾るよりも、ズバリ思っていることを何の気兼ねなく語れるところは、真似てみたいと思わされる。

 さらに男としての生き方においても、至言が溢れる。
・ダンディズムとはやせ我慢である
・人生で大切なことは、一に健康、二に話し相手、三に身の丈の金
・今日の異端は明日の正統
・人は独りのときどう過ごすかで将来が決まる
・失敗を笑いに変えることができる人は、人生のワザ師である
・人生でいちばん楽しくて飽きないものは勉強である

 シングルモルトとシガーを愛し、思う通りに生きる人生は愉快に違いない。器の違いもあるから、真似すると言っても限度がある。されど一つの生き方の見本として、大いに参考にさせていただきたいと思う。自分がチマチマとして小さいと感じているなら、この方の生き方、考え方に触れてみると人生観が変わるかもしれない。自分もいずれこんな風に達観した境地にたどり着きたいと思う。気持ちの良さに溢れる一冊である・・・



posted by HH at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生・哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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