2017年04月28日

【ヤバい心理学−眠れなくなるほど面白い−】神岡真司



第1章 まずは“敵(相手)”を知る!
第2章 さらに“敵”を知る!
第3章 敵の心の“ツボ”を突く!
第4章 敵の心の“ツボ”をさらに突く!

 本のタイトルには、一種の「ブーム」みたいなものがあって、この本のタイトルにある「ヤバい」もその一つ。過去には、『超ヤバい経済学』なんて本を読んだこともあるし、アマゾンで検索すれば山のように出てくる。それはそれとして、この本を手に取ったのはタイトルに惹かれたからではなく、単に「心理学」に興味があったからに他ならない。だが、残念ながらちょっと期待はずれな本であった。

 冒頭、この本の目的として、「数多ある心理学のツールの中から『これだけは知っておきたい』という重要度A級の『ヤバい』コンテンツだけをこっそりあなただけにお届けするもの」と書かれている。考えてみたが、これを読んだだけでやめておけばよかったと今にして思う。といっても、この本が駄作と言いたいわけではなく、心理学に興味がある自分としては、過去にあちらこちらで読んだことのある内容で新鮮味がなかったという一言に尽きる。この本が悪いわけではない。

 とは言え、「相手の瞳孔がパッと大きく開いたら、その話題が相手にとって気になるもの」なんて解説には、「当たり前じゃねぇか」と思ってしまう。心理学など知らなくてもそのくらいわかるだろう。「目が動く方向で思考の内容がわかる」「口元に手をやりがちな人は精神的に他人に依存したがる」「耳や頰を触る癖のある人はサービス精神旺盛」「目に手をやる人は心にやましさがある」なんて行動面からの分析には、「なぜ」を説明してくれるともっとよかったかもしれないと思う。

・「絶対」という言葉を使う人は自信のなさの裏返し
・「いちおう」という言葉を多用するのは慎重でプライドが高く固定観念の強い、どちらかというと変更を嫌う頭の硬いタイプ
・「え〜と」を使いがちな人は依存心の強いタイプ
みんな自分に当てはまる気もするが、当てはまるところがないと(自分では)思う。

 できない人の2大口癖は、「大変だった」「時間がない」。これも心理学ならずとも肌で感じるところである。よくありがちな問いに答えると性格がわかるというものも合間に挟まれる。「絡まった釣り糸をどうするか」と聞かれ、瞬間的に「ぶった切る」と答えていたが、案の定、そのタイプは「プライドが高く、相手との縁をすぐに切ってしまうタイプ」と分析される。これも予想内の回答であったが、これは自分に当てはまっている気がする。

 ショルダーバッグを愛用する人は、「ビジネスとプライベートのバランスをうまく取りながら新鮮な気持ちで生活している自由人」とされているが、これも自分に当てはまっている気がする。「相手が激怒している時には、落ち着いたトーンの声で対応する」「相手が大切な取引先であるときは上司に乗り出してもらう」なんて部分は、心理学というよりも基本的なビジネススキルだろうと思ってしまう。

 わざわざ心理学とされなくてもいいような内容というのが大まかな感想。まぁそれでも「自分が相手に好意を持っているということを伝えるポイントは褒めることと相手の話をよく聞くこと」というところなんかは参考になった。すべてを否定するつもりはない。
副題にある「眠れなくなるほど面白い」というのは、個人的にはいかがかと思うが、初心者には面白いのかもしれない。そういう解釈をするのが良い一冊である・・・



posted by HH at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス/理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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