2017年05月02日

【ハードワーク−勝つためのマインド・セッティング−】エディー・ジョーンズ



第1章 日本人独自のやり方で勝つ
第2章 どう戦略を立てるか
第3章 何が勝敗を分けるか
第4章 成功は準備がすべて

 著者は、2015年のラグビーW杯で日本代表ヘッドコーチを務めた人物。すでにW杯前に出版された本(『コーチングとは「信じること」−ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話−』)を読んでいるが、この本は著者自らがW杯後に執筆した一冊。

 「自分はどうせダメだ」というマイナス思考が成功を阻んでいるといきなり著者は語る。著者が日本代表監督に就任した時点での代表選手のスタンスだったそうである。「それを取り除きさえすれば、誰でも成功を手に入れることができる」と続く。そしてメッセージはシンプルにが鉄則。今本当に伝えたいことを一つに絞るのだという。これらは、ビジネスの世界でも通じる考え方である。

・課題を一つ一つ明確にする
・言葉をたくさん使い、口うるさく指導するより潜在意識に働きかける
・全ての選手や部下は公平に扱わなければならない
・コミュニケーションは一対一で弱いマインドセットを変えるには褒めることが一番
・同じメッセージを繰り返すと人はそれに即した行動をとるようになる
・教わる立場で教える:自分が部下だった時にどう教えて欲しかったか、
 どう扱って欲しかったかを思い出す
・口うるさく指摘したり命令したりするのではなく、自身を変える機会を与えてあげる
さすがコーチらしい言葉は、ビジネスの現場でも部下に対する態度として参考にすべきものと思える。

 一方、自分自身が実践するのに良い言葉もある。
・向上心のない努力は無意味
・正しい想定と十分な準備
・与えられたものをこなすだけでは本当の力は生まれない。
 自分で考えたり決断したりすることから大きな力が生まれる
・ミスは必ず起きる。ミスをしないのではなくどうカバーするか
・すべてを考え尽くして勝負に臨め
・感情で人を評価するな
・勇気とは慣れ親しんだ自分を捨てること
・成功は十分な準備がもたらす自分が呼び込む
・言い訳が成功を阻む
・何かを良くしようと思えば、まず自分を客観的に見つめることが大事
・心配ほど無意味なものはない。心配が何かを変えることはない

 一つ一つメモをしていると、気がつけばそれが膨れ上がっていく。日本代表が南アフリカに勝利したのは、決してフロッグではないと改めて思う。と同時に、これだけの人物をイングランドに取られてしまったのは、日本にとって大いなる損失ではないかとも思う。ラグビー好きにはもちろんのこと、ビジネスでも広く応用できる考え方に満ち溢れている。
 部下を持つ人ならば、是非とも一読すべき一冊だと思うのである・・・


posted by HH at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/449763476
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック