2017年05月15日

【東大が考える100歳までの人生設計−ヘルシーエイジング−】東京大学高齢社会総合研究機構監修



基礎理論編 ヘルシーエイジングのための基本原則
戦略編 
第1章 健康編 食事・運動・休養
第2章 生活環境編 住まいと身の回りの環境を整える
第3章 生きがい編 あそび・たのしみ・しごと・居場所
第4章 制度活用編 いざという時に備える

 なんとなくあまり深く考えずにいたことであるが、最近、『自分の時間を取り戻そう−ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方−』とか『LIFE SHIFT−100年時代の人生戦略−』など「人生100年時代」を主張する本を読んでみると、必然的にそれに対する備えにも目を向けたくなるというもの。この本はそんなタイミングで目にした一冊である。

 著者は個人名ではなく、東京大学の高齢社会総合研究機構と称するところ。どうやらそこでの研究成果をまとめたのが本書ということらしい。そして最初に出て来るのが、「ヘルシーエイジング」という言葉。これは「ほどほどに健やかな歳のとり方を目指す考え方」ということらしい。「要するに要介護にならないよう自分の生活をデザインすること」と言い換えられてもいるが、確かに重要な概念だと思う。

 寝たきりにならない老後のために必要なことはなんであろうか。定年後には「きょうよう」と「きょういく」、すなわち「今日する用事があること」と「今日行くところがあること」が大切だという。なるほど、わかりやすくていい。多少心身が弱ってきても、できるだけ自立的に生活できるような生活環境を整えることが大事だという主張もその通りである。

 要介護になる3大要因は、「運動機能障害」「脳血管障害」「認知症」だという。気になるのは、やはり認知症だろう。その認知症を防ぐには、脳の血行を良くすることが必要で、運動しながら頭を使うことが良いとする。それは例えば歩きながら頭の中で引き算をすることだというが、老いた我が母にやれと想像してみると、3歩も歩かぬうちに転びそうな気がする。

 基本原則は、食う・寝る・遊ぶ/働くだとか。減量するならタンパク質を十分に摂り運動をする。食べたい時に食べたい良質なものを適量食べる。栄養バランスは30品目より一汁一菜。カロリーよりも脂質の量とタイプに注意。野菜は火を通す食べ方を工夫。歯は命。認知症予防にも効果的。高齢になってもできる筋力回復運動は以下のとおり。
1. ストレッチ
2. 筋トレ
3. バランス運動(開眼片脚起立運動)
4. 有酸素運動(ウォーキング)
なるほど、どれも当たり前と言えば当たり前かもしれないが、一度整理するには役に立つ。

 話は老眼鏡から補聴器(補聴器は自分の症状にあったものを病院を通じて補聴器メーカーにオーダーメイドで作ってもらう)、そして住環境(夫婦の寝室は別にするのが良いという意見は意外)へと広がる。男も家事をすべきだし、ショッピングはウォーキング。電動アシスト自転車もあり、新しい友人を作るには「人の話を聞くのが良い」。離婚で男は10年寿命が縮まるという話は穏やかではない。異性と付き合い、トキメク時を持つというのも面白い。

 言われてみれば、なるほどである。まだまだ実感はないものの、自分もいずれは年老いて体の自由も効かなくなる。その時に備えて考え方やら何やらを整理しておくのもいいだろう。さしづめ自分の年老いた親に適用できるものは教えてあげたいと思う。大いに参考にしたい一冊である・・・



posted by HH at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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