2017年11月07日

【真経営読本】福島正伸 読書日記855




著者は、経営支援や研修等様々な育成・支援を行なっている方の様。その評判を聞いて興味を持ち読んで見ることにした一冊。内容はといえば、ご本人曰く、「最幸の結果しか出ない様に理論構築した様々なテーマについて物語の様に語った」というもの。その通りに小難しい理屈は一つもなく、わかりやすい内容となっている。

それにしても言葉の端々から、著者はちょっと変わっている方のように思える。大学を卒業して就職するも、「何の為に働くのか」「何の為に生きているのか」がわからなくて、何と初日の研修の午前中で会社を辞めてしまったのだという。そこでお金を稼がないといけないと気づいて自分で事業を始めたらしい。しかし、それから4つの事業に見事に失敗する。

そこでアルバイトの傍、不可能を可能にし夢を実現した人に話を聞きに行くことにし、1年間に180人くらい会ったという。この実行力はすごい。そこで、「失敗とは自ら辞めること以外にない」とわかり、3つのポリシーのもとに新たなことを始める。
1. 1度やると決めたことは何があっても一生やめない
2. 失敗を糧にして学び、次に生かす
3. 1人でも始める。1人でもやり抜く覚悟を持つ

ここからの行動がすごい。初めは1枚の企画書を持って見せに行ったところ、当然のようにダメ出しを食うが、素直に指摘されたことを書き加えて3枚にして持っていく。またダメ出しされて直して5枚にして持っていく。これを繰り返して300枚になったところで応援してくれる人が現れたという。この愚直な実行力は誰にできるというものでもない。

1. うまくいかなかったのは他にもっといい方法があったからじゃないのか
2. 知恵とアイデアは無限に出る
3. 制約条件とは誰もが思いつかないやり方を見つける「成長条件」「成功条件」
4. 考え方を変えるだけですべての結果は変えられる
5. すべての人は努力という無限の権限を持っている
6. 手法は無限にある
さりげなく語られているが、いい言葉が並んでいるなぁとつくづく思う。どういう言葉を選ぶのかで、その人の人となりが浮かんでくるようである。

企業理念とは、目指す理想像(ビジョン)と大切にしたい価値観だとする。そしてその6条件は、「社会性」「共感性」「独自性」「困難性」「絶対性」「普遍性」だとする。ここのところは参考にさせていただきたい。
そして事業を支えるのは口コミとリピーター。価値は幸せ感、価値を作り出すことは企業活動そのもの。どこにも「収益性」などという言葉は出てこない。

1. たとえ選んだ道が行き止まりだったとしても、戻って来ればいいだけ
2. 今できることを考えてそれに挑戦し続けていくことでしか道は切り開けない
当たり前だが、ついつい「ダメだったら」とか「ダメなのでは」などと頭で考えてしまう。
さらに最強の組織の3条件が参考になる。
1. 組織が企業理念に共感した人たちの集まりになっている
2. 働く一人ひとりが自立型人材
3. 働く人々が相互支援関係になっている
このあたり、大いに参考にしたいと思う。

「真経営読本」というちょっと大げさに思えるタイトルも、読み終えてみればすっと腹に落ちてくる。大事なことがたくさん書かれている。簡単なようでいて難しく、難しそうでいて原理はいたってシンプルである。目先の利益を出したい人には不向きかもしれないが、人が幸せになれる企業を作ろうと思ったら、是非とも意識したいことばかりである。折に触れて、読み返したいと思う一冊である・・・



posted by HH at 00:00| Comment(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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