2011年02月17日

【お金の神様】中原圭介

著者は私がもっとも注目しているエコノミスト。
著書やブログなどを見ているが、なかなか世の中を見る見方について参考になる事が多い。
本などもついつい手にとってしまうのである。

本書は週刊誌『週刊現代』で連載されている記事を書籍化したものだという。
(週刊誌までは私も読んでいない)
週刊誌の連載を書籍化となると時間が経過しているが、著者も「考え方を知ってほしい」と述べている通り、ネタは多少色褪せていても内容にはあまり差支えはない。

全部で100のテーマに分かれている。
その一つ一つがどれも興味深い。
投資信託については、プロの運用なんて実は大したことはないと切って捨てる。
毎月利益分配型など複利効果も薄れるしやるべきではない、という意見はもともと漠然となんとなく思っていた事をすっきりとさせてくれた。

「保険は掛け捨てで十分」と言う意見には、我が身を振り返り反論しようとしたら、「家族で唯一の稼ぎ手である場合と未成年の子供がいる場合は別」と但し書きがされていた。
ここは納得。
しかし、「住宅ローンは組むべきではない」という意見には、どうしても反発してしまう。
もちろん、これからの世の中の動きとか見通しとかを考えれば、そうした意見にも一理はあると思う。
ただそこは個人の嗜好の世界だ。
年を取って賃貸住宅から追い出されるリスクも考えないといけない。

エコノミストだけに株の動きやファンドの動きに対する意見などは興味深い。
頷くところや感心するところがいろいろとある。
下手な新聞を読むよりも世の中の経済の動きがわかる。
特別なニュースソースがあるわけではない。
新聞を読んで、ちょっとした記事にも反応し、あれこれいろいろと考えるのだという。
ただ流し読みしていてもダメなのである。

普通に新聞を読んでいるだけでもこれだけの見識があるというのは、ちょっと力づけられるところだ。
メディアに騙される事のない世の中の見方を身につけたいと思うのであれば、こうした本は読んでおくべきだろう・・・

お金の神様 資産を守る、投資で儲ける! [単行本(ソフトカバー)] / 中原 圭介 (著); 講談社 (刊)
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2010年10月13日

【経済予測脳で人生が変わる】中原圭介

   
著者の本は、これまでにも 「サブプライム後の新資産運用」 「株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる」を読んでいる。
エコノミストであり、金融コンサルティング会社の代表者でもある。
これまでに最も予測が当たるエコノミストとして高い評価を得ており、今回も興味を持ってその著書を手に取った次第である。

今回は、著者の「良く当たる」経済予測の秘密を語ったものである。
それをタイトルのように「経済予測脳」とネーミングしているのは、わかりやすくてよい。
未来がわかれば、誰でも億万長者になれるわけであるが、それは神のみぞ知る世界。
だからこそ、多少なりとも予測がつくようになれば、その恩恵は計り知れない。
密かな期待とともにページをめくる。

始めは前提条件。
第1章「経済予測と言っても経済学だけでは予測はできない」
まあそうだろうなと納得。
第2章では著者が「経済予測を身につけるまで」の経緯を語る。
これは参考になる。
必要なのは幅広い見識だと。

第3章〜第5章では何といっても「歴史から学ぶ」事が必要であり、その他にも「心理学」「哲学」が必要だという持論が展開される。
そこもまたそうなのだろう。
幅広い知識と見識が必要だという主張はそんなに特別な事ではない。

そして第6章で「新聞を経済予測に活用する技術」と実践形式になる。
ここからが重要だ。
ただ「トヨタの派遣切り」と「プリウスの値下げ」から予測した未来の例を引用していて、それはそれで参考になるのだが、それだけだとまだまだだ。
安易に経済予測脳など身につくものではない。
最後にこれからの流れとして「世界経済システムの構造転換」「金融から環境へ」とが挙げられている。

それはそれで参考になるのだが、結局は普段からの勉強意識が大事だ。
本一冊読んだからと言ってすぐに身につくようなものではない。
毎朝読み流しているニュースに、ふと立ち止まって考える思考訓練が普段から求められるだろう。
ローマは一日にして成らずである。
まあせっかく読んだんだし、これを機に少し意識してみよう、そんなヒントになった一冊である。



経済予測脳で人生が変わる!―仕事も投資も成功できる「起こりえる未来」の読み方

経済予測脳で人生が変わる!―仕事も投資も成功できる「起こりえる未来」の読み方

  • 作者: 中原 圭介
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: 単行本



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2010年05月28日

【2009年断末魔の資本主義】ラビ・バトラ

     
著者はインド出身の経済学者。
これまでにも「イラン・イラク戦争の勃発」「ソ連解体」「日本のバブル崩壊」などの世界情勢に関して次々に予測を的中させてきたそうである。

そんな著者が2008年末に2009年に来る資本主義社会の崩壊を予測したのが本書。
既に時は2010年。
リーマンショックを経て、ガタガタになったとは言え、資本主義はまだ健在。
「なぁんだ、外れたではないか」というのは的外れ。

予測通りになった事、ならなかった事あるだろうが、大事な事は本質的な部分でどうかという事と、これからの未来を予測する上でヒントになる事はないかという事。
ただ当たったの外れたのという事だけで、ノストラダムスの大予言と同程度にしか考えられないのなら、いずれ大波が来た時になすすべもなくさらわれてしまうだろう。
考えるヒントを身につけたいものである。

第一章から興味深い。
「アメリカ金融・経済、全面的に壊滅」と題して、リーマン・ショック前後のアメリカの経済危機が語られる。
著者は社会は「知力」→「富力」→「武力」の順に循環するという。
そしてこれまでの「富裕者の時代」から次に「武力の時代」に入っていくという。

折しも、アメリカ経済は膨大な財政支出で支えられているが、その負担にいつまで耐えられるのかという不安がある。
戦争という「公共事業」を繰り返してきたアメリカは、次なるターゲットとしてイランに目を向けている。
まんざら笑えない予測である。

そのあとで語られる現在の世界情勢。
それは2000年になって忘れられたノストラダムスの大予言とは異なり、いまだにあちこちでくすぶり続けている諸問題。
外れたのは2009年という時期だけなのかもしれない。

日本はこの危機から逃れ、回復の先頭ランナーとして著者は期待を寄せているが、こればっかりはどうであろう。
資本主義が崩壊と言ってもそのあとに新しい体制ができるとしており、今後出口のない暗黒時代に突入するという論調でもない。
行く末がどうなるかはこれからの話であるが、こういう本を読んでおくのも個人としての備えになるのではないかと思わせられるのである・・・



2009年 断末魔の資本主義―崩壊から聡明へ 光は極東の日本から

2009年 断末魔の資本主義―崩壊から聡明へ 光は極東の日本から

  • 作者: ラビ バトラ
  • 出版社/メーカー: あうん
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本



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2010年05月09日

【資本主義崩壊最終ラウンド】船井幸雄

久々に手に取った船井幸雄の著書。
激動の現代経済社会。
これからどうなっていくのか、これからどうするべきなのか。
そんな事を考えるヒントとしてなんだかぴったりなタイトルだという事で手に取った一冊。
さらに著者は船井幸雄であるから尚更、である。

しかしながら冒頭から衝撃的な言葉が並ぶ。
「聖書の暗号」「日月神示」「中村天風先生の生きざま」・・・
最後はともかく、前の二つは何か。
「聖書の暗号」とは旧約聖書には隠された暗号があって、そこには人類のさまざまな事が予言されているというもの。
「日月神示」は1944年から10年にわたって岡本天明さんという人物に、うしとらの金神などの神が神憑りで書かせたものであるという。

こんなものを信じろというのか、あの船井幸雄が、と絶句してしまった。
しかし頭から否定していても進歩はない。
あの船井幸雄ゆえ、否定せずに読むことにした。

内容的には、これからさらに経済の混乱は続き、2020年までには現行の経済体制は崩壊するという。
しかしそのあとは正しい未来を切り拓き、希望あふれる時代を迎えられるとなっている。
それはそれで希望を持ちたいものである。

資本主義崩壊のシナリオとしては、
アメリカのドル切り下げ(1ドル30円くらいになる)
ドルを廃貨して北米共通通貨アメロを導入する
という部分はアメリカが借金(米国債)に耐えられなくなり、それを実質軽減する方法として考えられるものであり、ありうるシナリオである。

崩壊後の素晴らしい時代を迎えるための「人間のあり方」として次の5カ条があげられる。

ポジティブ人間を志す
自己責任人間になる
自分の納得できないこと、理解できないこと、したくないことはけっしてやらない
投機や博打はなるべくしない、できればこれらにまったく手をださないほうがいい
自分ととくに親しい人、顧客などには損を与えることはしないし、けっしてすすめない

そう難しいことではないので、これはこれで意識したいものだ。
そのほか、波動医学・NS乳酸菌・まゆコロコロ健康法などが紹介されている。
船井幸雄の名前がなければ、読み捨ててしまうであろうような内容。
せっかくだから何かのためにメモだけしておく事にした。

今後のシナリオなどについては真面目に意識しておきたいと思うところである・・・



資本主義崩壊最終ラウンド―2009~2013 大恐慌はまだまだこれからが本番だ!

資本主義崩壊最終ラウンド―2009~2013 大恐慌はまだまだこれからが本番だ!

  • 作者: 船井 幸雄
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/05/23
  • メディア: 単行本



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2010年01月16日

【バフェットの教訓】メアリー・バフェット&デビッド・クラーク


ウォーレン・バフェットといえば世界で最も成功した投資家であり、世界第2位の大金持ちでもある。
そんなウォーレン・バフェットの名言を集めた本である。

ウォーレン・バフェットの投資方法といえば「優良銘柄を長期にわたって保有する」というものである事はあまりにも有名である。
コカ・コーラ、アメリカン・エキスプレス、ワシントン・ポストなどの有名銘柄を多く保有している。
(昨今の金融危機ではゴールドマン・サックスに投資し、すでに1兆円以上の利益をあげている)

ここで語られるのはそんな投資哲学に通じるものもあれば、人生一般に当てはまるものもある。
言い得て妙というのもある。
しかし奥が深くて理解しきれないものもある。
たとえば最初に出てくる、
「ルールその1、絶対に金を損しないこと
 ルールその2、絶対にルールその1を忘れないこと」
などはその例だ。
言うのは簡単だが、「どうしたらできるか」は果てしなく困難だ。

「価格とはあなたが払うものであり、価値とはあなたが受け取るものである」という言葉は投資をする上で大いに役立つ。
「株式市場はあなたにサービスを提供するために存在しているのであり、あなたを教育するために存在しているのではない」
などは思わず唸ってしまう。

「市場が効率的なら、私は今街頭で物乞いをしているだろう」
「今日の投資家に利益をもたらすのは、昨日の成長ではない」
投資をする際には心の隅に留めて置きたい言葉だ。

投資に限らず人生訓になりそうなものもある。
短い時間で手軽に読める事もあり、さっと目を通してみても面白い。
読んでもそれを生かせるかどうか。
それが難しそうだ・・・


史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

  • 作者: メアリー バフェット
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本



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2009年12月12日

【サブプライム後の新資産運用】 中原圭介

「株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる」と同じ著者の著書である。
上記では株式投資について特化して語ってくれたが、本作はそれを含む運用全体についてである。

長く続く低金利。
銀行の定期預金利息は微々たるもの。
何かもっと利回りの高いものを、と思うのは人情であるが、そこについて回るのはリスクという厄介物。
多少覚悟を決めて元本保証のない商品に手を出したところあっさり元本割れ・・・
そんな嘆きが聞えてきそうなご時勢。
自ら学ぼうとする人には指針となる一冊である。

始めに世間の常識から否定してかかる。
「国債分散投資」、「長期資産運用」という比較的安全と言われている運用方法について実例を挙げて警告してくれる。
そして意外な事に、金融工学に長けた運用のプロも素人も実は運用成績にそんなに差はないと言う。

日本がおかれている現状、そしてそれに対する世界の状況。
そんな状況からすると著者は外貨預金・国内株式運用の併用がよいとする。
外貨預金も手数料の安いネット銀行系を勧めるなど実用的だ。
すべて他人任せでは所詮高い利回りなど期待はできない。
こういう本を手にとってまずは勉強してみるのもいいのではないだろうか・・・



サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践

サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践

  • 作者: 中原 圭介
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2008/07/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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2009年12月08日

【株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる】 中原圭介

著者は現在フィナンシャルプランナーとして活躍している人物。
株式投資のブログでその存在を知り、するどい意見を知って興味を持ち、著書を読んでみる事にした。
内容はタイトルそのままなのであるが、広く株式市場の特徴を語り、比較的わかりやすく投資について解説してくれる。

「上げ相場でも下げ相場でも儲け続ける私の運用スタイル」で基本を語り、それぞれの相場での狙い目は、
上昇相場では「優良株」
ボックス圏相場では「仕手株」
下降相場では「材料株」
といった具合に明確にしてくれる。

そして日本市場の鍵を握っているのが外国人投資家。
彼らが買えば相場は上がり、彼らが売れば相場は下がる。
その仕組みと動向。
外国人投資家と言っても北米投資家と欧州系投資家とに分かれ、それぞれの運用スタイルもある。
そうした知識はこれまでなかった人にはありがたい。

ただあくまでもこの本はベーシックだ。
これを読んだからと言ってすぐ儲かるわけではない。
ただ知らなければ成功も遠くなるかもしれない。
相場に手を出す前に読んでおきたい一冊である。



株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる

株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる

  • 作者: 中原 圭介
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2006/05/18
  • メディア: 単行本



posted by HH at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融・経済・株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする