2016年04月03日

【株式会社タイムカプセル社-十年前からやってきた使者-】喜多川泰



・株式会社タイムカプセル社
・嶋明日香@大阪・心斎橋
・重田樹@東京・原宿
・森川桜@北海道・苫小牧
・芹沢将志@NY・Manhattan
・波田山一樹@東京・国分寺
・その先の光
・再スタート

著者の本は近年集中して読んでいる。
『書斎の鍵-父が残した「人生の奇跡」』『賢者の書』『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』である。
なんとなくビジネス書っぽいのであるが、教訓めいていてそれでいてちょっと心にじんわりと響いてくるという内容の物語が多く、はっきり言って心地よい。
この本も迷わず読もうと思ったのは、そんな実績があるからに他ならない。

タイトルを見て、なんだかタイムマシン系の物語かと思っていたが、実はそうではない。
株式会社タイムカプセル社とは、学校行事などでよくやるタイムカプセルについて、中のものを指定された時に届けるということをビジネスとしている会社ということである。
社会人も経歴が長くなってくると、「そんな事業採算に合うのか」などとすぐ考えてしまうが、そんな疑問を見越してか、そこはきちんと回答を与えてくれる。

主人公は、どうやら事業に失敗し、妻子にも去られた中年男の新井英雄。
心機一転再就職の面接に訪れたのがタイムカプセル社。
あっさりと採用された新井は、年下の上司内川海人の下で働くことになる。
タイムカプセル社に依頼された中で、本人宛に届かない手紙を届けるのが初仕事。

10年前に中学校の卒業記念として「10年後の自分」に宛てた手紙のうち、宛先不明で郵便配達できないもの5通。
内川と新井はともに5人を訪ねる出張に出る。
「10年前からやってきた使者」というから勘違いしてしまったのであるが、要は10年前の自分からの手紙なのである。

年を取ってからの10年と、若い頃の10年とではその変化の大きさで大きく異なる。
最初の届け先である25歳の嶋明日香も、彼氏と別れ人生の目標を失って友達の部屋に居候し、バイトで日々食いつないでいる。
そこへ届けられた10年前の自分からの手紙。
そこには無邪気に自分の明るい未来を信じ、夢を語る15歳の少女がいる。

誰でも似たような経験はあるかもしれない。
あるいは大概の人は、15歳の自分が考えていたことなど忘れてしまっているかもしれない。
月日が経つうちに、壁に当たったり、人間関係に悩んだり、ままならない諸々にいつの間にか気持ちが変わっていってしまうという事はよくある事だろう。
そんな時、無邪気に未来を信じていた過去の自分の姿は、忘れていたものを思い返させてくれる。

自分はどうだっただろうと考えてみる。
こうしたタイムカプセルこそないものの、日記を書いているから、15年くらいは遡れる。
さすがに人生も中盤戦になった頃だったので、この本の登場人物たちのような劇的な変化はないが、やっぱり心に感じる事は多い。
いい所に題材を見つけたものだと思わざるをえない。

人生もすでに後半戦。
そしてその先には終盤戦も控えている。
自分はどんな未来を描き、日々を暮らしていくのか、ちょっと考えてみるのもいいかもしれないと思った。
そこに波乱万丈は求めないが、こうありたいと思うことを今の日記に綴っておこうかと思う。

やっぱり、読んで損はない。
これからも著者のことは、「迷わず手に取りたい作家」としてみていきたいと思わせられる一冊である・・・

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2015年11月10日

【書斎の鍵-父が遺した「人生の奇跡」】喜多川泰



遺言状
聖域
右手の秘密
乗り越えるべき試練
心の鍵
書斎のすすめ
 序章 なぜ心もお風呂に入らないの?
 第1の扉 書斎では「心の汚れ」を洗い流す 
 第2の扉 「人生の方針」は書斎で見つかる
 第3の扉 書斎で裸の自分と語り合う  
 第4の扉 読書で「運命の人」と出会える 
 第5の扉 書斎で「生きる力」が磨かれる  
 第6の扉 ブックルネッサンスで世の中が変わる 
エピローグ 最初の涙

著者は、すでに 『賢者の書』及び 『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』を読んでいる喜多川泰。
シンプルなストーリーながら、心に温かいメッセージが残って、個人的にとても気に入っている作家である。
タイトルからして、また期待して手に取った次第である。

物語の舞台は、2055年。
なんと40年後の未来。
されど、それはあまり物語には関係がない。
若干、今と違う社会であり、今よりちょっと進んだデバイスを使っているという程度。
あくまでも人間ドラマが(それも設定が現代でも全く違和感のない)主軸である。

主人公はある会社の営業課長の前田公平。
父が亡くなり、休暇をとって実家に帰省するところから物語は始まる。
公平は、生前父とはソリが合わず反発するばかりで、それがゆえに、「本を読め」という父の教えに反抗し、本を読まない人生を送っていた。
就職早々事故で研究職を断念し、営業職に就いていた公平は、いつもどこか引け目を感じ、営業の成績も今ひとつ。
そしてそれを事故の後遺症で動かなくなった右手を理由にしていた。

実家に帰れば、父は公平に遺言を残していた。
それによると、「離れ」にある書斎の鍵をしかるべき人に預けたので、その人物を探せというもの。
読書家だった父の書斎に興味は沸かなかったものの、行きがかり上探し始める公平。
手がかりは離れに置いてあった本。
こうして公平の探索が始まる。

例によって、興味深いストーリーが始まる。
そして随所に散りばめられた言葉。
「公平、心配するな。人生で手に入るものは才能で決まっているわけじゃない」
「他人の考え方を否定することなんてできるはずもない。自分の意見と他人の意見が違っているからといって、どちらかが絶対的に正しいなんてことはありえない」
「人間の行動は心に左右される以上、この『心の習慣』をよくしない限り、より良い人生になることはない。」

物語の中に、「書斎のすすめ」という一冊の本が登場する。
そしてこの本の内容になると、その部分のページの紙質が変わる。
そのメッセージは様々で、皆なるほどと思うものばかり。
(読書)習慣が人を磨く。
志があればどんなことでも楽しい。
感じ方次第で、何事もない1日も夢のような1日に変わる。
心を磨けばその人の周りにある全てが輝き出す。
あなたが幸せであることが誰かを幸せにしている。

時に目頭が熱くなり、電車の中で読むのは注意が必要。
シンプルだが、心に響く物語が展開され、そしていつの間にか読書がもたらす人生の恩恵が伝えられる。
この方の作品は、やはり読まない手はないと思わずにはいられない。
まだ他にも読んでいない作品がある。
また次の本も読んでみたいと、素直に思わせられる作家である・・・

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2015年08月30日

【巨大な夢をかなえる方法】



ジェフ・ベゾス
ラリー・ペイジ
ジェリー・ヤン
ディック・コストロ
ジャック・マー
シェリル・サンドバーグ
イーロン・マスク
トム・ハンクス
メリル・ストリープ
マーティン・スコセッシ
チャールズ・マンガー

サブタイトルに「世界を変えた12人の卒業式スピーチ」とある通り、これはアメリカの各大学で行われた卒業式における著名人のスピーチ集である。
アメリカの大学の卒業式は、かなり大がかりなイベントのようで、卒業生本人はもとより、家族も揃って参加するもののようである。
そしてそこでゲストとして招かれた人のスピーチが、注目されているようである。

そんな卒業式での著名人のスピーチを集めたのがこの本。
ビジネス界を中心に映画界の著名人が登場する。
卒業式のスピーチと言えば、かつてスティーブ・ジョブスが行ったスタンフォード大学でのスピーチがあまりにも有名だ。
その内容は、これから社会へ羽ばたこうとしている若者以外にもインパクトのあるものだった。
そんなことが記憶にあって、期待をこめて手にした一冊である。

最初に登場するのは、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス。
子供の頃、祖母をやり込めてしまったエピソードから、知識を振り回せば良いということではないという事を語り、そしてニューヨークで金融機関に勤めている時に、アマゾンのアイディアを思いついたことを語る。
たぶん高給取りだったのだろうが、そのアイディアに賭けて起業する。
こういう思い切ったことは、特に日本人には躊躇する人が多いかもしれない。

アリババグループの創業者ジャック・マーも、失敗を恐れてはいけないと語る。
「冒険には失敗がつきもの」
「人生は何かを達成するためではなく、何かを経験するためにある」
冒険せずに成功などありえないということは、よく理解できる。

アリババは、ビジネスがうまくいっている時にあえてビジネスモデルを破壊するということをしてきたらしい。
「屋根を直すとしたら、日が照っているうちに限る」という言葉は説得力がある。
・根気強く努力を続ける
・常に楽観的に考える
・変化を歓迎する
そんなメッセージは自分にも当てはまる。

サルマン・カーンの話は若者にはいいだろう。
自分の50年後を想像してもらう。
死を前にして人生を振り返る。
成功したこと、そしてやっておけば良かったと思う事。
そこにランプの魔人が現れ、50年前に戻してやると言う。
希望に満ちて社会に出ようとしている瞬間に戻れるならと想像する。
そして今がその瞬間だと語るのであるが、自分もそんな想像をしてみたいと思ってしまった。
80歳の自分から見たら、今の自分にもまだまだ可能性があるだろう。

たぶんスピーチはたくさんあると思うし、ここに採り上げられているのはその中でも選りすぐりのものだと思う。
だけど全部が全部良かったというわけではない。
トム・ハンクスやメリル・ストリープのは、あまり心に響かなかった。
まぁ実際に聞くのと読むのとはまた違うし、人それぞれの経験によっても響き方は違うだろう。
自分に合ったものを探してみるのもいいかもしれない。

自分だったらどんなスピーチをするだろう。
著名人でも成功者でもないが、その時語る言葉が持てるようにこれからも行動したいと思う。
そういう意識になれた一冊である・・・

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2014年01月08日

【置かれた場所で咲きなさい】渡辺和子



第1章 自分自身に語りかける
第2章 明日に向かって生きる
第3章 美しく老いる
第4章 愛するということ

著者は、ノートルダム清心学園理事長。
大学卒業後、ノートルダム修道女会に入り、アメリカに派遣されたという経歴を持つクリスチャンである。
そのためか、この本の内容は、キリスト教精神に満ち溢れている。

タイトルは、著者が若い頃、未知の岡山に学長として赴任して苦労し、自信喪失していた時に、一人の宣教師から渡された英語の詩から来ている。
この詩によって救われ、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと決心する事ができたという。
確かに、置かれた境遇を嘆いてみても始らないのは事実である。

ページをめくると、短いフレーズと解説。
一つ一つがキリスト教精神に彩られた言葉から成っている。
自分の心にヒットするものを探してみるのも良いかもしれない。

「苦しい峠でも必ず下り坂になる」
神は力に余る試練を与えないという説明が続く。
自分もそうであるが、今試練を抱えている人にとっては、慰められる言葉である。
「不平を言う前に自分から動く」
ちょっと暗いからと不平を言うよりも、自分から進んであかりをつける。
昔は蛍雪を頼りに本を読み勉強をしていたものであるが、それに比べればちょっと暗いとすぐ不平を言う。
なるほどと思う。

「人に恥じない生き方は心を輝かせる」
「親の価値観が子供の価値観を作る」
「子供は親や教師の『言う通り』にならないが、『する通り』になる」
なかなか深い言葉であり、親としては肝に銘じたい。

「順風満帆な人生などない」
「人生にポッカリ空いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる」
「時間の使い方は、そのまま命の使い方になる」
「自分のいのちに意味を与えることで、苦しい状況でも生きていく事ができる」

「あいさつは『あなたは大切な人』と伝える最良の手段」
「日々遭遇する小さな苦しみを笑顔で受けとめ、祈りの花束にして神にささげたい」
嫌な事でも笑顔で耐えれば、それによって神様に魂を一つ救ってもらうというマザー・テレサの言葉を言い伝えるものである。

こうした言葉の数々は、クリスチャンであろうとなかろうと、己に役立てられるものだと思う。
この手の言葉は読む人の置かれた状況によって、心に響く言葉も違ってくるかもしれない。
一度は一通り読んで心を清めるのに良いかもしれない。

薄い本でもあり、一読して損はないと思う・・・

    
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2013年12月22日

【探そう!ニッポン人の忘れもの】



1章 ふれ合い
2章 おおらかさ
3章 感謝の言葉
4章 心のこり
5章 ひたむきさ
6章 あのときの風景

著者の名前を確認しようと思ってみたら、名前がない。
ふしぎに思って中を見てみると、ずらりとさまざまな人の文章が並ぶ。
テレビ番組「めざましテレビ」、「とくダネ!」の呼び掛けに2,640通もの応募があり、その中から厳選された作品が本作に納められているというわけである。

一人400字詰め原稿用紙一枚という制約の中で、さまざまな人の想いが綴られている。
思い出の形は人それぞれ。
落とし物であったり、おつかいであったり、家族のあつまるこたつであったり。
普通の人には何でもない物が、その人にとっては、忘れ得ぬ思い出であったりする。

間違えて乗ってしまった急行電車。
困っていたら、本来の停車駅ではない駅で30秒だけ停車して留まってくれた車掌さん。
今、問題を起こしているJR北海道だが、もうそんな事はどこでもやってくれない気がする。
古き良き時代の良い雰囲気が読む者にも伝わってくる。

3歳か4歳で、妹と二人だけで遊んでいて、いつの間にか家から遠く離れてしまい泣いていた姉妹。
見かねたおばさんが寄ってきて、持っていたボールの住所から家まで送ってくれる。
我が家を見ても、ご近所でもまず子供だけで遊ばせていないと思うと、あの頃は良い時代だったのだろうかと思ってしまう。

深夜の事件連絡をした警察官。
かける相手を間違えてしまったが、電話に出た見知らぬご婦人は恐縮して謝る警察官に、「こんな時間に働いていただいてありがとうございます」と返答したという。
自分もかくありたいと思わせられるエピソードである。

実にあっという間に読めてしまう本であるが、自らのエピソードに重ね合わせて読んでみるといいかもしれない。
心密かに自分の原稿を書いてみるのも面白いのではないかと思ってみた一冊である・・・
   
    
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2012年08月05日

【仕事が夢と感動であふれる5つの物語】福島正伸



著者は経歴を読んでも漠然としていてよくわからないが、他人の成功を応援することを生きがいとしている方のようである。
各地で公演活動を行い、そしてその中で出会った方々の5つの話を中心にしたのが本書である。

最初の話は、倒産した乗馬クラブで引き取り手のない馬車馬を引き取った女性の話。
周りの誰もが無謀と言う中、引き取られなければ処分するだけという運命の馬を引き取り、執念で事業へと結びつけていく。
2つ目は家族に支えられて、飲食事業で成功に至った日本一のパパの話。
3つ目は毎日一つずつ元気になる言葉を紹介し、職場に明るさと成功をもたらした部長の話。
4つ目は神輿担ぎで気難しいご近所さんの心を動かして、地域に溶け込んだ飲食店店長の話。
5つ目は存続の危機に立たされた鉄道を、周囲に菜の花を植える事で菜の花鉄道として復活させた人の話。

以前読んだ同じ著者の【どんな仕事も楽しくなる3つの物語】は読みながらウルウルしてしまったが、この本に納められている5つの話も似たようなところがある。
この手の話が好きな向きにはそれだけで満足かもしれない。

この本の、というより著者が継続して発信しているメッセージは、「叶えられない夢はない」という事。
どんな夢でもやれる事をすべてやれば、すべてやり尽くす前に実現してしまうと言う。
本書に添付されている講演を納めたCDでも述べられているが、なかなか耳の痛い言葉である。

「夢」などと大きく構えてしまうとなかなか手の出しにくいところもあるかもしれないが、「身の周りで取りあえずやってみたい事」と置き換えてみれば案外可能になっていくのかもしれない。
5つの話はどれも普通の人ではできないような事を一発で実現したわけではなく、諦めずにやり続けた事が成果に結びついている。
凡人にも可能性を示してくれている。
そういう意味で元気の出る一冊と言えるかもしれない・・・



   
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2011年09月11日

【四つ話のクローバー】水野敬也



深沢会長の話
ハッピーコロシアム
見えない学校
氷の親子

著者は「夢をかなえるゾウ」の作者である。
ベストセラーになり、確かドラマ化もされたが、ある日突然主人公の元にやって来たゾウからいろいろと人生の示唆に富んだ話を聞き、成功者になるという単純な物語。
だが、ストーリーこそ単純だが、その話の内容は深く、今もその時のメモを時折見直している。
そんな著者の作品だから迷わず手に取った。

内容はタイトルに「四つ話」とあるように、4つの短編から成り立っている。
そしてどれも突拍子もない話なのだが、深い含蓄がある話であるという共通点がある。
「深沢会長の話」は、大グループ企業の深沢会長に「私」がアドバイスをもらう話。
深沢会長は何と人間ではなく、馬。
そんな馬鹿なと言いたくなりそうなシチュエーションだが、内容は濃い。
成功の秘訣は『頑張る』事。
簡単なのだが、誰も出来そうで出来ない事でもあるという。
頑張るための方法は、『頑張らなければならない』を『頑張りたい』に変える事だという。
なるほど。
深沢会長の正体がまた面白い。

「ハッピー・コロシアム」は大金持ちと貧乏な男が「幸せ指数」で対決する話。
どちらがより幸せか。
そしてそれは、「幸せはお金で買えるか」というテーマでもある。
単純にお金ではないとするのではなく、結論は「お金と感謝の心」という内容がいい。

「見えない学校」は、駅のホームで幽体離脱した若者が、ホームに漂う地縛霊とともに天使のテストを受ける話。
これに受かれば地縛霊は成仏でき、若者は元の肉体に戻れる。
そのテストによって、読む我々にも気づきが与えられる。

「氷の親子」は遊園地での氷のクマの親子の話。
夏の間の出しものが終わり用なしとなった氷のクマ。
ポタポタと溶けながら、親熊は何とか小熊を助けようとする。
夜の遊園地でジェットコースターらの協力を得られるも、うまくいかない。
そんな親子の姿がちょっと胸を打つ。

4つの話はいずれも教訓めいた事を押し付けるわけではない。
読む者がそれぞれ何かを感じられる内容である。
手軽に読めてしまう厚さと内容。
「夢をかなえるゾウ」とその目指すところは同じだとも言える本である・・・


           
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2011年08月26日

【日本一心を揺るがす新聞の社説】みやざき中央新聞 水谷もりひと




感謝 勇気 感動の章
優しさ 愛 心根の章
志 生き方の章

みやざき中央新聞というローカル紙があるらしい。
と言っても実は立派な全国紙でもあるらしい。
そんな全国紙で掲載されているコラムが感動的、と話題になって書籍化されたのが本書。
「それは朝日でも毎日でも読売でもなかった」という副題が何とも言えない。

ページをめくるとそれぞれの章のテーマに沿った内容のコラムが4ページにまとめられている。
読んでいくと、確かになるほどねと思うような事が書き連ねてある。
ローカル紙ゆえに、テーマは実に身近だ。

感動した本や映画の紹介もある。
「アバウト・シュミット」、「山の郵便配達」。
本の紹介もある。
「ひとさし指から奏でる♪しあわせ」、「賢者の書」、「生きてこそ」。
そのうち観て読んでみたいと思わせられる。

「小学校1年生の子供が学校で出された宿題は『抱っこ』」という話もなかなか心が温かくなる話。
サンパウロで受けた太平洋戦争の授業の話。
結婚式の帰りに、式で歌えなかった歌を電車の中で歌いだしたおじいさんの話。
ちょっとくすりとさせられたり、ほろっとさせられたりの話がいくつもある。
手軽に読めてしまうのだが、こんな話が載っているみやざき中央新聞に、ちょっと興味を持った。
今度は本家に目を通してみたいものだ・・・

      
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2011年07月03日

【涙の数だけ大きくなれる】木下晴弘



第1章 仕事がイヤになったら・・・
第2章 仕事がつまらなくなったら・・・
第3章 人間関係に悩んだら・・・
第4章 あなたにできることは何か?
第5章 あなたが大きくなるために・・・

著者は関西では有名な大手進学塾で、長年高い進学実績と生徒からの支持を得て人気講師として活躍した人物。
今はそのノウハウを活かし、モチベーションアップのセミナーなどを手掛ける会社の代表者として活躍している。

灘高校などの難関校へ合格に導くには、単なる受験テクニックだけではダメで、生徒一人一人がやる気にならないといけない。
生徒の心に火をつけるためには、感動を呼び起こさないといけないわけで、そうした時に使ったのであろうか、思わず涙を呼ぶようなちょっといい話がこの本では紹介されている。

アフガニスタンの子供たちが望んだこと
あるレジ打ちの女性の話
ある生徒の高校受験とその結末
たった一つの社訓を掲げた百貨店
甲子園で優勝を果たした佐賀北高校野球部の秘密
ある会社の就職試験
あるパチンコ店の話
サッカーワールドカップに出場した一人のブラジル人
腐らないリンゴを作り上げた男

どれもこれも何かのヒントになりそうないい話である。
さすがにモチベーションアップの専門家の本。
明日からの仕事のヒントになりそうである。




                  
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2010年07月19日

【心に響く小さな5つの物語】藤尾秀昭

     
タイトルにある通り、5つのちょっといい話が収められている。
よく意味はわからないが、片岡鶴太郎が挿絵を描いていたりする。
それはともかく、5つの話は心にぐっとくるものがある。
冒頭に出てくるのはメジャーリーグで活躍するイチロー選手の小学校時代の作文。
もうあまりにも有名だからあちこちで目にしている。

作家西村滋さんの亡き母親の子を思う感動的なエピソード。
父親の残した言葉を実践する事で周りの人たちから優しくされて、孤独を感じることなく生きられた女性のエピソード。
重度脳性マヒの子が母に残したたった一遍の詩。
たった一年間の担任ながら、その子に一生残る教育をした先生の話。

どれもこれも心に響くエピソードである。
タイトルに偽りはない。
ただもう一つタイトルに偽りがない事もある。
どれも小さな物語は読むのに時間がかからない。
10分もあれば一冊読めてしまう。
それだけがなんとも言えない一冊である・・・


心に響く小さな5つの物語

心に響く小さな5つの物語

  • 作者: 藤尾 秀昭
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本



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